第32セット 波は荒れる
昨日時間やらかして投稿出来なかったので一挙2話行きます。
紹介は禊応の守護神・透子です。
唐橋透子 禊応大義塾高3年女子バレー部 禊応大義塾中等部出身 2月6日生まれ O型 バレー歴は小2から 左利き リベロ 156センチ 38キロ 3サイズB85W54H83 好きな食べ物 カカオ95%のチョコレート 趣味 ゲーム
チーム唯一の中等部からの内部進学選手で、禊応の副主将。
レシーブは神奈川県でもトップクラスの柔らかさを誇り、勘が良い。
基本的に面倒くさがりな性格。
紗衣とは仲はいいのだが、椎奈とは非常に仲が悪い。
朋美からは絶対的な信頼を置かれている。
禊応との試合が始まる。
禊応の部員数は30人を優に超えていて、応援団の鳴りが響いている。
小田原南は部員全員がベンチ入りしているので、応援は保護者だったりインターハイに初めていった当時のOGだったり、といったメンツしかいない。
普通なら開始で雰囲気を持っていかれかねなかったが、選手たちは自信の目に満ち溢れていた。
というより燃えていた。
小田原南にとってはリベンジの相手であって、麗奈にとっては哀羅との因縁がある。
ぶつかり合いは必至だ。
そして整列し、握手を終えた後、夏岡の元へ集合する。
「とにかくサーブから、だね……。まず一本、崩して止める! いいね!?」
「ハイ!」と返事をし、円陣を組み、手を前に突き出す。
莉子奈が一息吐く。
「さあ行こう!!」
「オーーーーーーーー!!!」
掛け声をかけ、スタメンメンバーはコートに行った。
1セット目のスタメンはこのようになっている。
小田原南 (ユニピンク、リベロトリコ)
FL 春希 【4】アウトサイドヒッター
FC 瀬里 【2】ミドルブロッカー
FR 麗奈 【10】セッター
BR 莉子奈 【1】アウトサイドヒッター
BC 藍 【5】ミドルブロッカー
BL 韋蕪樹 【6】オポジット
リベロ 桃華 【8】
禊応大義塾 (ユニ白、リベロ黒)
FL 紗衣 【1】アウトサイドヒッター
FC 椎奈 【5】ミドルブロッカー
FR 朋美 【8】セッター
BR 哀羅 【18】アウトサイドヒッター
BC 宙 【11】ミドルブロッカー
BL 花蓮 【7】オポジット
リベロ 透子 【2】
と、このようにさやかを温存していく作戦で行った小田原南だった。
最初は莉子奈のサーブのターンだ。
莉子奈は作戦通り、哀羅に向かってジャンプフローターサーブを打った。
少し伸びるサーブを哀羅は上手く横正面でカットした。
しかし、少し短くなる。
朋美が走り込んで紗衣に二段トスを挙げた。
ただ、少し離れた。
紗衣はステップを短くし、2枚跳んだブロックのクロス方向を打ち抜いた。
回転量の多いスパイクを、莉子奈が腕を右足側に出し、少し走り込んで挙げた。
瀬里は少し余裕があったので開く余裕も出来ている。
フワッと上がったレシーブを見て、麗奈は少し短くなるのを予感していた。
(……これでいくか。)
と思い、瀬里に縦クイックを上げた。
瀬里はなんとか打ったが、椎奈に弾かれる。
桃華が落下点に入ってアンダーでブロックの跳ね返りを処理した。
麗奈はブロックの陣形を確認した。
そこで選択したのはBクイックを囮にした春希のレフト高速時間差。
朋美のブロックがバンチリードブロックの特徴で跳ぶのだが、Bクイックに釣られたので少し遅れた。
春希は思い切り腕を引き、上から遅れた朋美のブロックを打ち抜いた。
弾いてブロックアウトになり、先制したのは小田原南だった。
春希は右手をガッツポーズをし、小田原南で円陣を取った。
一方、先制された禊応は。
「……朋美、瀬里に釣られたでしょ。」
「スイマセン!!」
透子が朋美に声を掛け、朋美は謝罪した。
そして、透子は言う。
「……多分向こうは私に絶対打たないと思う。サーブを。……だから花蓮と哀羅、頼むよ。アンタらが1番狙われるんだから。」
「……分かってるよ透子、そこは。」
「ハイ。」
そして莉子奈がサーブを放つ。
哀羅がカットし、朋美にAパスで入った。
正直に言うと、禊応に小細工は要らない。
何せ絶対的エースの紗衣がいるのだから。
朋美は紗衣にレフトのオープントスを挙げ、紗衣は跳ぶ。
体を反るダイナミックなフォームから豪快なスパイクを麗奈のブロックの上から放った。
麗奈はなんとか指先に触ったが、止めたり威力を殺すまでには至らず、韋蕪樹が両手でカットしたが、角度が下すぎて流石の麗奈でも拾うことができず、あっという間に同点に追いつかれた。
「しょうがない! ここ、切り替えていこう!」
莉子奈が声を掛け、カットに移る。
朋美がサーブを打ち、ボールは案の定韋蕪樹のところに飛んだ。
韋蕪樹が少し下がり、ボールをカットする。
しっかり練習してきたので、Aパスも自然に帰る。
こうなれば麗奈のターンだ。
(……この序盤で出すのはアレかもしれないけど……勝つためならなりふり構ってられないな。)
高く上がったボールのおかげでバックセンターにスタンバイしていた韋蕪樹に、麗奈はバックセンターからのバックアタックを挙げた。
椎奈と紗衣がブロックに跳んだ。
韋蕪樹は椎奈の右横にクロスを放った。
朋美がレシーブで触ったが、コートサイドへ弾き、小田原南は再び勝ち越した。
2-1とし、小田原南のペースで試合が進んでいったのだが、禊応もまだまだ油断できない。
一進一退の乱打戦の様相を呈していたのだった。
本日はもう1話投稿します。しばしお待ちを。
次話の登場人物紹介は花蓮です。




