第20セット 背番号発表
今回は背番号発表となります。インターハイ予選の。
まあ新章の最初なので、ここはもう、ちゃちゃっと終わらせちゃいます。
後書きの方で改めて載せますので、この話と同時にご確認ください。
登場人物紹介は芽衣です。
金田芽衣 小田原南高校一年 川崎北中出身 9月18日生まれ O型Rhマイナス バレー歴は小5から 右利き アウトサイドヒッター 168センチ49キロ 3サイズB85W57H85 好きな食べ物 茶碗蒸し 趣味 料理(得意料理はポークチャップとパン)
華奢な体型とサイドポニーテールが特徴の選手。
元川崎北中キャプテン。
100メートル13秒台の、女子としては俊足の脚力を活かしたスピードとブロックアウトを武器にする。
JOC神奈川県代表の最終選考で落選した経験がある。
また、麗奈とは中3の時に神奈川県大会決勝で対戦したことがあり、何もできずにボロ負けだったが、ブロックアウトの上手さで朧げながら印象に残っていたとのこと。
勉強は平均的。
少食且つ胃腸があまり強くないので、食事後は大抵トイレにいる。
大人しい性格で、あまり怒ることはないが、意外とイライラしやすいタイプ。
瑠李が服を大人買いした日から1週間経った。
この日の練習後に、小田原南高校女子バレーボール部の部員は夏岡の前に集合した。
「いやー、お待たせお待たせ……ユニとジャージと……チームTシャツが届いたからみんなに配ろうと思ってね。」
夏岡はそういって、段ボールに貼ってあるテープを思い切り引き剥がした。
中には水色のジャージが入っている。
キッチリとラッピングされており、まさに新品といったところだった。
「実は今回のために新調したんだよ。ユニも、ジャージも、Tシャツも。……どうだい、シンプルだけど、いいデザインじゃないか?」
まず、ジャージから見ていくと、全体が水色なのはそうなのだが、オレンジのワンポイントが左足の太腿付近と、左胸にそれぞれ、「a」の文字と、左胸に「O」の文字が入っている。
裏側を見ていくと、これまたオレンジ色の字体で「小田原南」という文字がプリントアウトされていた。
一方Tシャツは、黒無地のポリエステル製のTシャツで、裏に黄色い字で「ワラナン魂」と書かれている。
シンプルだが、これはこれで闘志が奮い立つ。
この二つを全員に渡した後、夏岡はこう続けた。
「んじゃー、これから県大会の背番号を発表するからさ、呼ばれた順でユニ、取りに来て。」
といい、背番号を発表していく。
「1番 神木莉子奈」
「2番 望月瀬里」
「3番 亀貝瑠李」
「4番 河田春希」
「5番 丸山藍」
「6番 勝又韋蕪樹」
「7番 志崎恵那」
「8番 澤田桃華」
「9番 加賀美彩花」
「10番 倉石麗奈」
「11番 岡倉さやか」
「12番 松尾蓮」
「13番 浪川真理子」
「14番 金田芽衣」
「で、マネージャーは知崎大幾。今回はこのメンバーだ。覚えておくように。」
背番号が発表され、「ハイ!」と部員たちは返事をした。
そして、夏岡は部員たちにこう話した。
「いいか……君たちはさ、確かにメンバーの最大ベンチメンバー登録数の14人しかいないよ、部員は。だから全員入れている。ただし! それだからといって気を抜くな! ウチの今年のモットーは『全員バレー』。……私が言いたいのは……『全員が、リザーブも含めてレギュラーとしての意識を持て』ということだ。私はどんな選手でも状況を見てキチンと使っていくつもりだ、そういう心づもりでいるように。……いいかい!? 今年は全国に行けるメンバーが揃ってる! もう、ベスト16が定位置の小田原南って言われたくないだろ!? だったら……番狂わせ、起こそうじゃないか! 高校バレーに……新しい風を吹かせよう!!」
「ハイ!!!」と、メンバーは一斉に、夏岡の檄に大声で返事を返した。
「よし……あとはストレッチをして上がろう! 月末にトーナメントが発表されるから、4強のどこが来てもいいように各自準備しておいて! あと、ユニフォームは絶対失くさないでよ!」
「ハイ! ありがとうございました!」といい、この日の練習は終了した。
その後、メンバーはユニフォームの入っている袋を破いて着てみることにした。
小田原南のユニフォームは3つ。
まず一つ目が、白のボディーに側面と短パンがブルー、文字が赤色の、所謂「トリコロールカラー」だ。
二つ目が全体黒の、文字がゴールドというワイルド系の、女子には中々珍しいタイプのユニフォームである。
三つ目が全体ピンクの文字が紫という、シンプルだが、女子らしい可愛さを持ったユニフォームだった。
「すっごいな……これ、全部先生のオーダーメイドじゃない!? ……でもいくらしたんだろ、これ……。」
莉子奈が感嘆の声を漏らす。
「そう、ですね。去年のやつ、先輩から譲り受けたものだからあんまりパッとしませんでしたよね……」
韋蕪樹が莉子奈に同調しつつ、去年までのユニフォームをディスっていた。
と、全体グループのメールに、大幾から連絡が入った。
「あれ、知崎くんからメールが……」
麗奈がいち早くこれに気づいた。
疑問に思った瀬里が反応する。
「? なんて書かれてた? 麗奈。」
「……注文費及び製作費で5万円くらい掛かったということなので、後日1人7千円ほど支払って、ということだそうです。」
しばらくの沈黙が流れる。
そして、莉子奈がこう、夏岡に突っ込んだ。
「どんだけいいモン頼んでるの! あの人は!! そんな掛かるなら去年までので良かったわ!!」
まあまあ、と春希が莉子奈を宥めた。
「これはこれでいいじゃん、莉子奈……寧ろさ、私たち、期待されてるんだよ、これ作ってくれるってことは。……余計、燃えてこない? みんなも。」
春希の顔に、笑みが浮かんでいた。
確かにオーダーメイドとなれば、受け取った側に責任感が伴ってくる。
この事を知って、燃えないわけがないだろう。
瑠李が春希に同調する。
「……春希の言う通りだと思う。だって、去年までだったらさ、先輩達の意見の方が強かったじゃん? 先生が様子見ていたってのはあるかもしれないけど。だから……1月から私たち今の三年生が頼んでたのが届いたって事だよ。だったら……期待に応えてインハイ、行くだけだよ。私たちは。」
藍も頷く。
そして、それに全員も頷いた。
「……うん…確かに2人の言うことも一理あるね。やることは一つだよ! なんとしても……みんなで全国に行こう!! いい!? こっからさ! 練習が厳しくなるかもしれないよ! でも……今日以上に緊張感持たないと絶対勝ち上がれないよ! だから……絶対、乗り越えて……大会に備えよう!!」
莉子奈の檄に、部室内の部員たちは最高潮に達していたのだった。
まだ、大会まで1ヶ月も期間があるのだが。
今日は夏岡先生回でしたねww
さて、背番号紹介です。
※◯がキャプテンです。
① 莉子奈
2 瀬里
3 瑠李
4 春希
5 藍
6 韋蕪樹
7 恵那
8 桃華
9 彩花
10 麗奈
11 さやか
12 蓮
13 真理子
14 芽衣
マネージャー 大幾
監督 夏岡
……となっています。
覚えておいて損はないと思います。
次回、トーナメントが決まり、どこの山になるかが分かります。
これから対外試合が増えますが、次回までの2話はプレリュードですので、抑えておいてください。
登場人物紹介は大幾です。
裏設定を書くのが楽しみなので、頑張りたいと思います。




