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第18セット オシャレ魔女ワラナンガールズ(前編)

ここ二話は日常を番外編的な形でお送りいたしますwww

おしゃれに疎い誰かが大変身いたします!!

さて、登場人物紹介、今回は蓮です。


松尾蓮(まつおれん) 小田原南高校一年 横浜江南中出身 3月3日生まれ B型 リベロ 右利き バレー歴は小3から 152センチ40キロ 3サイズB83W52H84 好きな食べ物 卵かけご飯 趣味 ペットのヒキガエルに餌やりをすること


冷静な性格だが、熱くなりがちなタイプ。

抜群の動体視力を活かし、揺れるサーブにも対応できる上、フェイントもなかなか落とすことがないので、守備力だけでいったらかなり高い。

ちなみにゴキブリを捕まえるのを特技にしている。(捕まえたゴキブリはペットのヒキガエル行き)

爬虫類10匹、両生類7匹を自宅で飼っているため、幼少期から昆虫への耐性は付いているので、かなりの強心臓の持ち主。

普段はメガネを着用している。

成績は割と良く、生物系はめちゃくちゃ強い。

 ゴールデンウィークの合宿が終わり、1週間が経過した、土曜日のことだった。


練習後、瑠李が莉子奈に話しかけている。


「莉子奈、今日頼むね。」


そういって、珍しくちゃっちゃと帰宅準備をして部室を出ていった。


鼻歌を歌いながら、だったので、上機嫌だったのは明白だった。


と、ここでさやかが莉子奈に聞いてきた。


「莉子奈さん、瑠李さんと何か約束してたんですか??」


確かに瑠李は丸くなったとはいえ、あそこまで上機嫌な姿は本当に珍しかったからだ。


莉子奈はこう答えた。


「瑠李に買い物付き合ってくれない? って誘われちゃってさ。……私ら、テスト終わったら遠足あるからさ。そのための私服選びだって。」


ファッションと聞いて、元モデルのさやかの血が騒がないわけがない。


興味津々な目で聞いてきた。


「それ!! どこで買うんですか!?」


ズイ、と詰め寄るさやかを麗奈は落ち着けと宥めた。


「まあまあ、さやか落ち着いてよ……。で、なんだけど、みんなにそのことで提案があってさ。」


みんなが途端に真剣な目になった。


「多分さ、私一人だけだったらお互い譲らないところはまだあるから……どうせなら瑠李を可愛く仕上げたいからさ、だからみんなで案を出し合いながら瑠李に選んでもらう形にしたいんだけど、どうかな? 瑠李がオシャレしてる話なんて春希からも聞いたことないからどういうのが好きかもわかんないしね。案は多い方がいいかな、って思ってね。」


みんな悩んでいると、春希が口を挟む。


「なんかなー……瑠李、私服()()()()()()からさ。私も莉子奈から今朝聞いた時ビックリしたもん。瑠李も恥かきたくない、って思うようになったんだな、ってその時思ったもん。相模原のショッピングモールで予定してるからさ、みんな着替えてから行こう、って話。」


春希の話を聞いて、さやかが手を挙げた。


「行きます! 私!! やってみたいです!!」


声を張り上げたさやか。


莉子奈や春希にとっては()()()()()()が来た感覚だった。


「よし……春希とさやかはオッケーね……で、他は?? いない?? 割と真面目な話だから……」


と、さやかに呼応されるように、全員が手を挙げた。


麗奈が言う。


「さやかが行くって言ってるのに相棒の私が行かないわけにはいきませんから。でもやるからには負ける気はないですけどね。」


無表情の顔で、そういった麗奈のオーラには闘志が巡っていた。


藍も珍しく喋る。


「……チームメイトが行きたいって言うなら……協力する義務があるからね……」


莉子奈はこの姿を見て、スク、っと、立ち上がってこう言った。


「よし……決まりだね! ……全員で瑠李を可愛く変身させるよ!! いい!?」


「オー!!!」と、全員が返事をして、部員は帰路についた。


「あ……念のため大幾も誘っとこ。異性の目は絶対いるから。」


そういって、別室で着替えている大幾に、莉子奈はメールを送った。



 一方、上機嫌で帰宅した瑠李は、家でシャワーを浴びて、汗を流していた。


今家にいるのは兄の元だけ。


両親は出かけているとのことだ。


()()()()()()()()というだけでも上機嫌なのに、その上、仲間にオシャレも手伝ってもらえるのだから、浮かれないわけがない。


鼻歌を歌いながらシャワーを浴びていたのだった。


そして、数分後、洗面所から出てきて、出掛ける準備をした。


家を出ようとしたところ、元に声を掛けられる。


「瑠李……どっか行くのか? 珍しく機嫌が良いみたいだけどさ。」


「服屋さんに行こうと思ってさ……。なんか、久しぶりにオシャレしたくなって……。」


元はこの言葉で目を丸くした。


そして、瑠李に声をこうかけた。


「可愛くなってこい、瑠李……怪我だけはすんなよ。」


口角を上げてそう、元は瑠李を見送った。


「うん! いってきます!!」


瑠李は満面の笑顔で玄関を後にした。



 深緑の丈の長い服に、ちょっとダボついたズボンで相模原のショッピングモールの入り口前に着いた瑠李は、莉子奈の到着を待った。


側から見たら奇妙な目に映る。


なかなか来ないので電話を掛けようとしたその時、莉子奈が到着した。


「瑠李、待った?」


「いや、私もさっき来たところだから。………って………」


と、瑠李が声を濁した時、その姿を見せたのは………


小田原南高校女子バレー部全員の姿だった。


無論、大幾もいる。


「……なんでみんなまで来てんの………?? 莉子奈、どゆこと、これ。」


訝しげな顔になった瑠李は私服姿のみんなを見て莉子奈にそう聞いた。


莉子奈はニヤニヤしている。


「いや……悪い気はしないけどさ、ちょっと、ニヤついてないで説明して。」


莉子奈はことの顛末を話し始める。


「うーん、なんて言ったら良いか……私だけだったら瑠李の好み分かんないかもしれないからどうせならみんなを誘って行こうかな、って思って。だって、選択肢多い方がいいでしょ?」


麗奈は瑠李の私服を見て、こう、声を掛けた。


「……なんだろ……勿体ない気がしますね。瑠李さん。折角綺麗な顔でスタイルもいいのに……()()()()()()()()()()()()感じがしますね。……それを大変身させるんですから悪い感情なんて私たちには一切ないですよ。」


「うーん……まあ、確かに気にしてはいたんだけど、私一人だったらズボラになっちゃうなー……って思ってたところだからさ、ありがたいんだけど、やるからにはちゃんと可愛くしてよ?」


瑠李のこの言葉に全員頷いた。


「よし……時間そんな取れないからさっさと入っちゃうよ!」


こうして全員、ショッピングモールの中に入っていった。


 

 そして、服選びがスタートした。


事前に瑠李のサイズを確認していたメンバーだったので、そのサイズを元に服を次々と、手当たり次第に選んでいく。


可愛くしてくれればなんでも良い、という瑠李のお任せ的な要望だったので、選ぶのもかなり真剣だ。


着慣れない感じの服まで持ってくるメンバーもいるなか、瑠李は試着室で次々と持ってこられた服を着ていく。


着たものはとりあえず保留という形で着ていったので、全員分、14人分の試着が終わるまで瑠李は試着室前で待機しなくては行けなかったのだった。

瑠李がだんだん積極的になってきていますねwww

で、まあ、全員分の選んだファッションを書くと尺が長くなるんで今回はこんな感じです。

後編もお楽しみにしていてください。

次回は真理子の紹介です。

乞うご期待ください。

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