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幼なじみギャルは匂いフェチ?

今回は短いです〜

 


「んんっ‥‥‥ねむ」


 私はそう言って眠い目をこすりながら起き上がる。

 目を開くと、見慣れないけど見慣れた光景が広がっていた。

 そうか、昨日はケンちゃんの家に泊まってそのまま‥‥‥


「あっ!!」


 何もかもを思い出して、枕に顔をうずめた。

 う〜やばい、恥ずかしすぎる‥‥‥。

 というかケンちゃんは‥‥‥多分もう先に起きたのか、と私は隣を見て察した。


 私は昨日から、ケンちゃんと付き合うことになった。

 私の勝手な行動で、ケンちゃんにも、お母さんにも迷惑をかけてしまった。

 もう、ケンちゃんに嫌われてるだろうなって諦めかけていたのを、ケンちゃんが優しく抱きしめてくれた。

 もう今しかない、と確信した私は、ケンちゃんが私を好きだと言う前に『好き』と言えた。

 ケンちゃんも、私のことがずっと好きだったらしく、しかも私が好きになるより前から好きだったっぽい。なんか、悔しい。


 でも、昨日は本当に濃い一日だった。


 私が我儘で「帰りたくない」と言ったのをお母さんに説明してくれて、家に置いてくれるだけでも嬉しいのに、ケンちゃんは「一緒に寝よう」 と言ってくれた。

 最初は私も風呂場でからかいすぎたな〜、って思ったんだけど、結果的にケンちゃんを邪な気持ちにさせる形になったのだ。


 あの時お姫様抱っこされた時の腕の感触が、未だに身体から離れようとしない。


「んんっ‥‥‥」


 そんなことを考えていると、朝から邪な気持ちに襲われ、ケンちゃんの枕の匂いを嗅いでしまい、身を捩らせる。

 好きな人の、匂い。

 それを感じるだけで、自分の中で何かが満たされていく。

 恋って凄いなぁ、と私は思う。

 まぁ私のはちょっと重めの愛だけどね。

 ケンちゃんは重くても受け入れてくれるだろうか。


「まぁ、あの筋肉なら心も身体も持ち上げてくれそう」


 自分の独り言に、一人でくすくすと笑ってしまう。

 時計に目をやると、時刻は九時を過ぎたところだ。

 今日は土曜日でまだ眠いし、ケンちゃんの成分を補給するために私は二度寝という名の自慰を始めることにした。


「あっ‥‥‥そこ‥‥ケンちゃんっ‥‥」


 ケンちゃんの枕に顔を埋めたまま、身を捩らせる。

 思わず、変な声が出てしまい羞恥心があるが、それも何だか興奮してきた。


「こんなとこ‥‥‥ケンちゃんに見られたらまずいかなぁ‥‥‥」


「バッチリ見てたぞ」


「そーだよねダメだよね‥‥ってええっ!? ケンちゃん!? なんで居るの!?」


 後ろを振り返ると、そこには気まずそうな顔をしたケンちゃんが仁王立ちしていた。


「なんでって俺ん家だし‥‥‥」


「わ、忘れて! 」


「いや、無理だな‥‥‥」


「頭かち割るよ‥‥‥?」


「怖ぇよ! まぁ、でもなんだ。朝から良いもん見せてもらった、ありがとう」


「なんで感謝!? も〜恥ずかしいっ‥‥」


 そう言って手を合わせて拝むケンちゃんの胸をポカポカと叩く。

 ほんと、昨日の夜といい、ケンちゃんってスケベなんだから‥‥‥そういうところも含めて好きなんですけどね。


「なぁ凛」


「なーに、ケンちゃん」


 今までも名前で呼ばれていたのに、なぜだか今は少し恥ずかしくなってにやけてしまう。

 すると、


「昨日のこと、覚えてるか?」


 そう言われ、一瞬顔が強ばり、妙な緊張感に襲われてしまった。


「う、うん。当たり前じゃん、私たちもう付き合ってるもんね?」


「そうだな。覚えてるなら良かった、うん。夢だったら死んでたな‥‥‥」


「アハハ‥‥‥私も夢かと思ってたよ。けどね、えいっ」


「うおっ」


 私は咄嗟にケンちゃんの胸に飛びつき、昨日みたく胸元のシャツを引いて、口付けを交わした。


「ちょっ、おま、朝っぱらから欲情したのか?」


「ち、違うから! お、おはようの‥‥‥キスしたかったから‥‥‥嫌だった?」


 私は一瞬不安になって、上目遣いでケンちゃんに訪ねる。


「嫌なわけあるか! ま、まぁその、彼氏だからな」


「そ、そう! ま、まぁ私もその、彼女だしね」


 そう言うと、何だかおかしくなり、二人で見つめ合いながらケラケラと笑った。


 あぁ、幸せだ。

 この幸せがずっと続くといいな、だなんて私は惚気けていた。




 迫り来る恋敵に、私はこの時気づいてもいなかったのだった。


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