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一話完結小説

兄「俺のやりたいことって何だろう」

作者: ケイ

23作目です

兄「俺って何がやりたいんだろう。行きたくもない会社行って、好きでもない仕事をやるだけの毎日。こんな人生でいいのか」


兄「でも、今の生活を変える度胸もないし、どうしよう」


妹「お兄ちゃん」


兄「おお、いたのかおまえ」


妹「人生退屈してるね」


兄「まあな、このままでいいのか分からなくなったんだ。世間では好きなことで生きていこうって言っているのに好きなことが見当たらない」


妹「好きなことを仕事にしても楽な道ばかりじゃないよ。どんな仕事にも必ず苦難が待ち受けているよ」


兄「それはそうだな」


妹「でも好きなことをしているとその苦難も楽しむことができるよ。嫌いなことではこうはならないでしょ」


兄「…そうだな」


妹「お兄ちゃん今幸せ」


兄「えーと、幸せではなし、不幸ってわけでもない」


兄「世間では億万長者や有名人のような華やかな人生を歩んでいる人もいるのに、それに比べて俺は…」


妹「億万長者や有名人が必ずしも幸せってわけじゃないよ、中には不幸な人もいるし。大切なのは自分が幸せだと思える人生を歩めるかどうかだよ」


兄「俺が幸せだと思う人生…」


兄(そういえば俺、学生の頃小説書くの好きだったなあ。でも時間が経つ内にだんだん作家と比べると大したことないと分かって書かなくなったなあ)


兄(でも、小説書いているときは楽しかったなあ。今もう一度書いてみると何か変わるのか)


兄「俺もう一度小説書いてみる」


妹「そうか」



~数か月後~


兄 カキカキ


妹「頑張っているな」


兄「ああ、この間書いた小説が一次審査通過したんだ。まだ小説家の道は長いと思うが、書いていて人生が楽しくなってきた」


妹「そうか良かったな」



~数年後~


兄「へへへ、もうすぐ世間が俺に注目する」


妹「引きこもりのニートみたいになってしまった。でも人生は楽しんでいるんだよなあ。これで良かったのか分からん」



(終わり)



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