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鍵屋無双 ~いや、すごい強いですよこのスキル~  作者: TAKUTOJ
10章 アレクの長い夢編
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9部

ずいぶん時間が空いてしまいました(汗)

『【送還】を開始します』


 脳内メッセージは僕にそう告げた。生きていることにホッとしたんだ。【召喚】じゃなければ間違いなく死んでいた。いや、あっちの世界で死んだから、あれだけど。


 行きしなに感じたグニャリとした感覚は、あちらで死んだせいで感じることなく帰ってこれたのは良い点だね。あれ気持ち悪かったからさぁ。


 止まった僕の世界が動きを始めようとしている。


 コタツを囲んだゲルトレイルと魔女の二人を見て、急に安心感が湧いてきた。


 あ~、帰ってこれたんだなって、ここが僕の居場所なんだなって思えたんだから、幸せなことだね。


 そして時は動いた。


「10階層への到達は当然認められたんだが……」


 ゲルトレイルがゴクリと唾を飲むところに巻き戻っている。魔女2人の視線は自然と赤髪に向けられていたけれど、なぜかとっさにサリアラーラが左頬に手を当てた。顔は真剣だったのに、歯医者に行った後の子供のように痛みを堪えているみたいだ。どうしたんだろうね?


【召喚】中は感じなかったのに、ダンジョンから帰ってきた疲労感が襲ってきた。おいおい、死んだ感覚の後の倦怠感ってつらすぎるよ。


 疲労解錠(アンロック)


「パーティーのランクはそのままだ」

「まぁそれでいいんじゃない? そんなにすぐに上がるもんでもないでしょ? 次に行けるようになったんだし」


 お気楽にリリアリーリは答えたけれど、顔を痛みで歪めているサリアラーラと疲労を解除した僕は黙ったままだった。それに脳内を駆け巡るメッセージに気を取られていたんだよ。


『【鍵】のレベルが上がりました。自動施錠(オートロック)自動解錠(オートアンロック)が可能になりました』


 なんですかそれは!? ますます【大家】になっていくような……マンションの管理人かよ!?


 またいろいろ試してみたいことが増えていくなぁ。パッシブスキルみたいに出来るものがあると確かに助かるし。自動で施錠できたら防御面が強化できていいかも。さっきみたいに矢でざっくりやられることを回避できるかもしれないし。


 まずはフラクシス城塞地下で【門】を開放できるか試してみるか? それとも【止門】へ行ってサルトビ・クグモに会いに行くか。でもなぁ、また一から関係構築するの気が滅入るんだよね。


「それで、アレク。この後どうする? 10階層から行くか? 城塞地下に行くか?」

「あ~、そうだね。まだコルトー以外の情報がないから城塞地下は無理だよ。それとダンジョンはちょっと遠慮したい。帰ってきたところだし」

「まあそうだな」

「勝手言って悪いんだけど、2,3日休みでいい?」


 3人は僕の言動に目をパチパチしていた。


「それは構わないけど、どうしたの?」


 痛みから復活したサリアラーラが不安そうに尋ねてくる。


「ちょっと確認したいことが多くてね」

「そうか、じゃ3日後に活動再開の打ち合わせをするか」


 ゲルトレイルは話をまとめて報告会の終わりを告げた。僕の部屋に静寂が戻ってくる。とりあえずもう寝よう。



 -----



 結局僕はデラーマ城塞地下の【止門】へ、サルトビ・クグモのところへと飛んだ。胸騒ぎがして気になったからだ。





お読みいただきありがとうございました。

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