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鍵屋無双 ~いや、すごい強いですよこのスキル~  作者: TAKUTOJ
7章 冷やかし客にご用心編
63/170

8刻

今章エピローグ的なお話

 ついにマサテュール公爵家がお取り潰しになるという大ニュースが王都ルクセンと各領地に広がった。


 事の起こりはマグニアス伯爵の幽閉事件を発端とする。品行方正な伯爵の事を知る貴族の間では、彼の救いは難しいと噂されていた。公爵家がきっと庇わないだろうと容易に想像できたから。


 しかし、出てくるのはマサテュール公爵や他の伯爵の不正の証拠ばかり。肝心のマグニアス伯爵にはこれといった罪が無い。事態を重く受け止めた王は、緊急調査に乗り出す。


 マサテュール公爵領の杜撰な管理体制は、瞬く間に王国上層部の知るところとなった。"見せしめ"のような裁きが待っている。王国に仇なす貴族のあり方に、怒涛のテコ入れが始まろうとしていた。


 貴族の絶対数が減少する。また、"マサテュール"という公爵家の名前もなくなる。それに伴って公爵領の名前も変わる事になるようだ。大商人達がその地位を求めて行動し始めるだろう。彼らは男爵、子爵よりも遥かに多くの資産を持ち、組織力も上回る。立場が逆転する事を恐る者達もいるのだ。例え商人達が男爵から始まる貴族任命だとしても、基礎力の違いが出るのは仕方の無いことかもしれない。


 事態は直ぐに整うはずもなく、民にとってはゆっくり進展していくことだろう。新領地の報はまだまだ先の話だ。それまでの代理として、マグニアス伯爵が治める事になるだろう。



 ーーーーー



「鮮やかな手並みだったそうだね、ヴァレント君」

「冗談が過ぎますよ、伯爵様、いえ、公爵代理」


 謙遜するな、シーダーから聞いている、なんて言われてしまっては僕に次の言葉はなくなる。


 なんとこの狭い店舗にマグニアス伯爵が来ちゃっているんだよ。なにしてんの!?


 闇組織のリーダーこと、シーダーから色々な報告を受けて、僕の所に来たんだって。【獅子の咆哮】と【怠惰の蛇】からもたらされた知らせにマグニアス伯爵は驚愕したそうだよ。何を報告したのか気になり過ぎるね。副音声で語る事の方が多くて、きっと僕と伯爵の間でしかわからないだろう。周りの人達はポンポン話題が変わっているようにしか感じないはずだ。


「ヴァレント君、私は人を集めている。君もぜひうちの領地に来ないか。所属する必要は無いし、時々人を見てもらうだけでいいから」


 新領地に人材が必要なんだろうね。そして彼はスラムの炊き出しや孤児院の様子を見て、可能性のある者を見出したいのだろう。そしてそれには僕の【鍵】(ちから)がいる。でも僕を縛るような事はしない。便宜は図るが、強制はしない。という感じ? 副音声過多の会話もなかなか疲れる。1つ間違えばエラいことになりそうだよね。


 伯爵の勧誘は魅力的だ。新領地のスタートに立てるんだから。でもなぁ、鍵屋のルートが王都経由っていうのも不便だよね。運賃がかかると鍵の値段を上げなくてはいけなくなるし。【門】で転移は極力やりたくない。


 待てよ? 僕は各地の8つある【八卦神門】の封印を開けたいと思っている。鍵屋を営んでいる暇はあんまり無いんじゃない?


「同じものはご用意いただけますか?」

「もちろん。それ以上のものを準備しよう」


 僕達はたくさんの含みを笑顔に乗せて握手を交わした。


アレクセイお引越し計画中

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