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ep05

 姉と王都へ行く前。


 村の最後の鍵を開けた僕の脳内を。


『【鍵】レベルが上がりました』


 という言葉がよぎった。何やらスキルにはレベルがあるらしい。僕のこの鍵スキルのレベルアップの条件はさっぱりわからないけれど、もう開ける鍵がないタイミングでレベルアップしてくれたのは正直嬉しい。


 何ができるんだろう。


 最初は鍵が掛かる物ばかりを眺めていたんだ。なんの変わりもない。いつも通り、解錠、施錠の選択肢がなんとなく閃いて、意識を向けると発動出来た。もの凄い便利だ。なんせ、鍵のない所でも鍵を掛けられるんだから。部屋に篭って登校拒否し放題だね! やらないし、通う学校もないけどさぁ。


 うん、やはり密室殺人で逃げ放題、あるいは華麗なる逃走劇で相手を閉じ込めたり? ロクな使い方が思いつかん。地味に鍵屋になろう。そうしよう。楽だし。需要があるかわからんけど。王都なら人も多いし何か思い付くといいね。


 子供ばかりのサークルで遊んでいるからか、レベルの上がった【鍵】の能力に中々気付けなかったんだけど。ある日突然それはやってきた。


 村長の依頼で本物の冒険者パーティーがやってきたんだ。


 筋肉隆々の戦士然とした全身鎧の男を先頭に、盗賊風の軽装備の30代前後の女、とんがり帽子の杖を持ったおばちゃん。そして如何にも薬の箱を背に担いだ薬師の細マッチョ、意外に強そう。腰に差した短刀がイヤに似合っている。


 彼らは最近村の周辺に集まりだしたオオカミの討伐クエストを受けてやってきた。対象は群れの殲滅。報酬は大成功で金貨2枚。200万円相当。成功5割金貨1枚から9割金貨1枚と銀貨90枚。


 銀貨1枚が1万円相当。100枚で金貨1枚分。

 大銅貨1枚が1000円。10枚で銀貨1枚分。

 銅貨1枚が100円。10枚で大銅貨1枚分。

 銅貨100枚で銀貨1枚分。


 白金貨1枚は金貨100枚分だ。


 オオカミは最低でも30頭はいる。割に合うのかはわからないが、是非とも殲滅してもらいたいものだ。


 そんな事をつらつら考えていると、彼らの強さがなんとなく気になった。メチャメチャ強そうではある。発しているオーラもなんとなく凄そうだ。見えんけど。


 千里眼とか魔眼とか、鑑定眼とかあったら良いのにね。強さが見れたらきっと危険回避が楽になるのに。この世界にもあるらしいよ。そういったスキルが。


 開眼出来たらいいのにね、なんて思ってた。厨二病という言葉を思い出して顔が赤くなるのを感じる。やばいね。僕はそんなタイプじゃなくてクール系で行きたいんだけど。あー、ダメだ。眼よ開けって叫びたくなってくる。


 ん? なんか出てきた。脳内に。


『眼を解錠しますか?』

 はい/いいえ


 まさか。


 まさかの?


 キタコレ?


 思わずガッツポーズしてしまった。なんと自分の部位に施錠/解錠できるんか! いや、でも5年間記憶を施錠してたからできたハズ? 発想の問題? いや、そんな事は今はいい。


 眼だよ眼。自分の眼を解錠ってなんだよ!


「はい」を意識する。


 圧倒的な情報が僕を襲う……ことは無かった。しかし、それでいい。ある程度じゃないとパニック起こすし。


 ビックリした。村長達と交渉している冒険者パーティーを解錠した眼で眺めると少しの情報が得られた。


 全身鎧を見る。


 アーガス・ファルキア(36歳)

 職業:【重戦士】

 スキル:【斧・槍術】

 武器:「激昴のハルバート」

 武器スキル:【力上昇・小】装備時パッシブ


 TUEEEE。何だこの人。勇者か? いや、重戦士か。武器も凄いな。素人目にも凄いってわかるし。


 他の人もこんな感じなんだろうか。怖くて見れんな。とんがり帽子のおばちゃんなんか、見たら見破られそうだし。自重しよう。そうしよう。


 村長でも見てみよう(笑)影響なさそうだし。


 ブレン・ブラー(65歳)

 ブラー村・村長

 職業:【村人】

 スキル:【統率】


 これだけ? 村長、【統率】持ってるから村長になれたんか。なんか納得だな。息子のガレンさんはどうなんだろう?


 ガレン・ブラー(42歳)

 ブラー村・村長補佐

 職業:【村人】

 スキル:【書記】


 うーん。補佐向きだね。この村の将来大丈夫かな。まぁ、事務系強そうね。


 僕は冒険者パーティーには目もくれずに大人達を鑑定していった。いやぁ、面白かった。王都生活の参考にさせてもらおう。


 こうして僕は王都へ旅立つ前に鑑定眼を手に入れた。スキルじゃないけど。



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