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鍵屋無双 ~いや、すごい強いですよこのスキル~  作者: TAKUTOJ
7章 冷やかし客にご用心編
56/170

2刻

「たっかいなー!」


 何がって? マサテュール領の入領税。これ、出ていく時も高いんかな? やだなー。情報通りなんだけどね。1人大銅貨5枚だって。パーティーだから銀貨2枚も羽が生えちゃった。


「キーセレクト・アレク」を閉めて留守の貼り紙を付けて店舗を後にしたんだけど。施錠してるからセキュリティは大丈夫なんだよ。心配ない。


 大関所を無事に抜けて、マサテュール公爵城を目指す。王都に並ぶ城塞都市という噂なんだ。楽しみだね。今回は今までで1番の遠出になるんだよ。前回はフラクシス関所止まりだったからね。領地に足を入れてないし。


 パーティーの名前が決まってないんだ。由々しき事態だよね。もういっそ【冷やかし】でいいじゃん。大ブーイングなんだけどね、名は体を表すって言うのに。ピッタリと思うんだけど。唐辛子みたいにひねりがあってもいいと思うけどさ。ギルドに募集でも出しとく?


 乗合馬車から見える景色は、長閑だ。何処までも田んぼが広がっている。実はこの領地、結構杜撰なんだって、色々と。シーダーの情報を参照すると、辺境領との境は管理が行き届いていないらしい。税も取れず、整備もされず、開墾も進まない。ただ、王都に近ければ近いほど商売は活発で経済は回っているらしいんだ。税も高いし。


 ワイワイ言いながら馬車は進む。4人の旅もなかなか楽しい。あーでもないこーでもないと喋りながら気楽に進む。女性がいると話題が尽きないのが不思議でならないね。個人差もあるだろうけれど、概ね話すの好きな人が多い気がする。魔女2人なんかもいつも一緒にいるのにずっとお喋りしている印象が強い。


 さて、マサテュール城塞都市が見えてきた。遠くからでも規模がわかるような赴きを感じる。3人も「わーっ」と歓声を上げた。


 乗合馬車を降りて、城塞門に並ぶ。入城料は取られなかった。どうやら領に入る時だけらしい。流石にそんなに取ってたら立ち行かないよね? ちょっとほっとした。


「さてと、宿探しますか」

「だなぁ」


 僕達はとりあえず冒険者ギルドのマサテュール支部を目指す。宿を斡旋してくれるからだ。特にランクに見合った宿をお勧めしてくれるんだけどねぇ。僕は最低のランクFなんですけど。ランク昇格対象外の常時依頼ばかり受けていて、ランクを上げないようにしていたツケがここへ来てやってくる。


「あのさ、僕は商人ギルドに行ってくるよ。ランクFじゃ流石にみんなに迷惑かかるし」


 そう言うと3人はしたり顔を僕に向けた。


「アレクセイ。みんなで同じ宿取るのってパーティーの醍醐味だよ? 安宿でもいいし、ギルドに頼らなくてもいいよ? みんなで探そうよ」

「お姉ちゃん、いい事言った!」

「そうだぞ、アレク。パーティーで行動してるんだから遠慮すんな。1人商業ギルドじゃ、単独行動でソロじゃないか!」


 みんなが優しい。


「そっか、ありがとう。入って見て高い宿だったら、パーティーにふさわしく【冷やか】そうな!」


「「「やらないからね!?」」」

「「「いや、ふさわしくもないよ!?」」」


 仲良いなぁ、疎外感だよねぇ。嬉しそうにしている僕を見て彼らはどっと疲れた顔をした。解せぬ。


 随分と城下町を回って思ったんだけど、王都の作りとそっくりだ。城を中心に8つの門。そして位階が下がっただけで、門は8つの伯爵家が司る。延長に8つの伯爵領。伯爵の領地も8つの門にそれぞれ8子爵が担当しているらしいし。かなり明文化されたシステムなんだろうか? 僕のスキル【八卦神門】も8。なにか関係がある? うーん、わからん。


 無事に宿を見つけた僕達は明日へ向けて眠り出した。


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