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No.5

 盾役のパラディン、ディーバが先頭に躍り出る。先程までは女盗賊が罠を掻い潜りながら、解除しながら鮮やかに進んでいたのだが、目の前にモンスターが現れてスイッチした。


 宝の部屋を出ると、5階層は様変わりしている。入り組んだ鍾乳洞のような場所だったのに、出た場所は古代遺跡の廃墟のようなところだった。


 困惑したのは僕たちポーター5人だけだ。【鷹の爪】は何度も経験済みなのだろう。幾分落ち着いている。「今度はこうなったか」なんて言ってるあたり、毎回違う景色を味わっているのかもしれない。


 僕は目の前で繰り広げられた戦闘を興奮して見ていた。動き方、捌き方、事後処理など、勉強になることばかりだ。面白い。罠については後悔したが、経験としては申し分ないものだと思う。


 だけど、安心していられたのもここまでだった。なんと、前後に壁がいきなり降りてきたと思ったら、鷹の爪とポーター、ギルド監視員が3つに分断されたのだ。


 前にいた盗賊女とパラディン、正常な方のポーター。

 中程にいたリーダーと魔道士、狂ったポーターのうち2人。

 最後尾にいた聖女と僕と監視員、そして狂ったポーターの1人。


 ほくそ笑む3人のポーター達、不安がる聖女。


 最初に事を起こしたのはリーダー達のところにいた2人だ。これ幸いと走り出して逃げたのだ。リーダー達が追いかけるような音だけが響く。僕はこっそりため息を吐いた。恐れていたことが始まってしまう。


 僕達はゆっくりと歩を進める。狂ったポーターを僕は鑑定眼で覗いた。


 状態:魅了

 対象:宝


 不意に頭の中を言葉が駆け抜けていく。


 え?


 僕はもう一度意識し直した。


『状態を施錠しますか』

 はい/いいえ


 ええぇぇぇ、そんなことできんの!?


 迷わず「はい」を選択する。目の前のポーターは我に返っていた。確認。


 状態:魅了、施錠中


 これは帰るまでこのままで行こう。不安がっていた聖女はその人を見て目を見開いた。きっと審判の魔法がなんか変化したんだろう。ここは知らぬ存ぜぬで通さないと、ややこしくなるに違いない。


 しかし、恐ろしいスキルだな【鍵】。人の状態に鍵を掛けるとか、どんな仕組みだよ……。


 しかし、一難去ってまた一難。


 聖女の叫び声が遺跡に響いた。



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