No.4
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ヾ(●´∇`●)ノ
4階層もあっという間に踏破した。我々の行先は5階層にある特殊部屋だ。
ダンジョンに発生する特殊部屋。
そこは特別に設けられる宝の部屋。
一度入ることを認められた者達は、中の宝を取り尽くすまで、滞在や再来を許される。
まさにダンジョンドリームだ。
その部屋に招かれる者達は幸運の旗印。
生きて帰ることが出来れば……。
今思えば甘く見すぎていたのかもしれない。
これこそダンジョンが設けた罠だって後から気付く。
帰りが一番困難だってことに。
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わぁーっと歓声が起こる。まさに宝の部屋だった。金銀財宝や乱雑に置かれた煌めく武具。金貨に埋もれ、少しだけ見える魔道具たち。夢に見た光景が展開されている。
素晴らしい体験だ。僕も周りの熱気に当てられている。
「さぁ、リュックに詰めるだけ詰めてくれ!」
ドレクスラーの一声でポーター達は一気に宝に近づく。一心不乱に宝の山から手にした宝を入れ始めた。
ポーター達は思い始める。報酬の銀貨……安くないか? 目が眩み出して盗む事を考える者が出だした。キョロキョロと見回してこっそりポケットに忍ばせているのを横目で見る。ハッとした。これあかんやつや!?
僕は一気に眠から覚めたように落ち着きを取り戻していく。状況を整理している暇はあるのか? ピリピリした空気を感じる。パンパンになったリュックはこれ以上は入らないという意思表示をしているかのように、入口が開かなくなる。魔道具の不思議を初めて体験した。
僕は直ぐに宝の山から距離を取る。ドレクスラーに終わったことを目で合図した。リーダーは何故か安堵したように頷きを返してくれる。何か囁いている聖女の口の動きを見て思わず緊張が走った。眼を解錠。聖女の動きが何かを知るために強く解錠を願う。
リナフレア
状態:詠唱中
スキル発動:真実の審判
【真実の審判】:嘘や悪意、害意、犯罪を見抜く魔法。
怖っ!?
危ねぇ、我に返れて良かったと心から思う。なんとなく察した。彼らはこの仕事、初めてではないのだろう。何度となく金の力の、宝石の呪いにかかる者を見てきたのかもしれない。その度に断罪したり、泣き寝入りしたのかも。
宝の力は恐ろしい。人をこんなにも狂わせるんだから。
5人中3人は明らかに変わってしまった。大人しく着いてきたのに、帰りは偉そうになっている。心が高ぶっているのかもしれない。自分で得たものでもないのに強欲がその身を支配しているかのようだ。
最古のダンジョンが仕掛ける罠にかかっていた。当事者たち【鷹の爪】は他人を入れたことによるペナルティとして、自分たち以外を狂わせられる。ポーター達は宝の呪いに当てられる。仲違いが起これば、宝の持ち出しの量は減る。こんな算段だろうか。狡い。
僕は悩んだ。スキルを打ち明けるべきか? この状況は不味い。でも僕なら解決は可能だ。危険だ。力があるのに、明かせない。ストレスで胃が痛くなってきた。
今更だが後悔した。うまい話には罠がある。
さて、この状況。どうやって切り抜けよう。




