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第1部 ことの始まり

君は最高の学校生活というものを考えたことがあるだろうか?

俺、高原たかはら 拓海たくみは常に考えている。

なぜなら、学校生活とはその時期にしか味わえないものだから。

とりあえず軽くプロフィールを紹介すると

中学二年、趣味は読書、彼女いない歴=年齢とこんなもんである。

さて、話を戻そう。

自分の中で最高のスタイルというのは

授業中に睡眠、休み時間に読書、掃除はサボり、帰宅は誰よりも早く

とこんなもんである。

まあ、ただだらけているだけじゃないかと言われればそうなのだが

自分の中ではこれが最高なのだから仕方がない。

とまあ、これから話すのはそんな俺の生活スタイルが大きく変わる経過を

つづった物語。


午前中の授業が終わり、クラスがいっきににぎやかになる昼休み

「***でさあ、結局ヒーローは勝つわけよ。お決まりの展開だけどこれがまた

**」

「はあ***」

昼休みが始まってからひたすらこの調子でべらべらうるさいこいつは宮上みやうえ 武彦たけひこ

ヒーローもんのアニメが大好きでこいつが話すとなんでもアニメの話に持っていこうとする。

本当に面倒くさい。

それでも顔はいいので女にもてる。

女の子たちよ、男は顔じゃないんだぞ。

「で、最後は新必殺技が出るわけなんだけど、って拓海聞いてる?」


「ああ、2割がたきいてるよ」

「ほとんど聞いてないじゃん。まあ、いつものことだけど」

「ところで、今度図書室に入った新しい本のことなんだけど***」

そう、こいつは図書委員長なのだ。俺の学校生活には必要不可欠な本の情報を誰よりも知っている。

「ああ、あの中にはヒーローものはなかったようなきがするよ」

「そんなこと聞いてねえよ!そもそも中学校にヒーローもんなんておいてるわけないだろ。」

たしか小学校では少し置いていたような気がするがそれもほんの少しだっただろう。

もしかしてこの学校にはそんな幼稚な本を置いているのか?

「そうじゃなく、面白そうな本は入っていたかときているんだ」

「ちぇっ、そういうことならはじめに言ってよ」

いや、あんな解釈をするやつほかにいねえよ。

「2,3冊たくみの好きそうな本はあったかな。あとは専門書とか歌集とか」

「そうか、じゃあその本、放課後取りに行くからキープしといてくれ」

「はいはい、わかったよ。いっとくけど僕は拓海のパシリじゃないんだよ?」

「そんなのわかってるよ。もう用はないから戻っていいぞ。俺は読書に戻る」

「やっぱりパシリに使ってるジャン。わ、わかったよ戻るよ、戻るから」

俺が少し睨むとあわてて席に戻っていく。

俺って睨むとそんなに怖い顔になんの?

今度鏡に向かってやってみよう。

それはともかくして、お楽しみの読書タイムといきましょうか!

「はい、ちょっと早いけど授業始めるよ~」

ちょっと待って先生! みんなの自由時間を取り上げないで!

「ノート23ページをあけてね~」

そんな俺の心の声も先生には届かず俺らの休み時間は闇に葬りさられた。



時は進んで放課後

俺は図書室にいる。

入りたての本を借りるためだ。

「おーい、武彦。いるか?」

まあ、まずいないだろう。俺は誰よりも早く教室を出たはずだから。

誰にも迷惑がかからないよう早い下校を心がけるとは優等生の鏡じゃないか、

関心、関心。

そのときカウンターの奥でなにかがうごめいているのを発見した。

目を凝らしてよく見てみるとそれは女の子だった。

背は低めで髪型はショートヘアーで一ヶ所をゴムでとめている。

何度か図書室で見かけたような気がするが名前などはまったく知らない。

もしかするとこれはリア充ルート介入イベントだったりするのだろうか。

と、とりあず声でもかけてみよう。

「あ、あの~すいません」

「あ、はい。なんですか~?」

「宮上 武彦はきてますか?」

「あ~委員長ですか。そういえばさっきも何か言ってましたね」

あ、聞こえてたんだ。ということは無視されたんだよな。・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・ふぅ、心が痛いね。なにがリア充介入イベントだよ。

まあいい、話を戻そう。

「で、きてますか?」

「誰がですか?」

「委員長の宮上 武彦だよ!ついさっき言ったはずなんだけど!?」

「あ~委員長ですか。そういえばさっきも何か言ってましたね」

うん、大体この子の事が分かってきたぞ。

根っこからの超天然キャラですね。武彦同様めんどくさそうだ。

「見た感じいなそうだな」

「私ならここにいますけど?」

イラッ

「あ、君いたんだ。気づかなかったよ」

どうだ仕返しだ。イラッとするだろ?

「あはは、先輩何言ってるんですか~。さっき話してたじゃないですか~」

イラッとしたわ。内容は覚えていなくとも会話したことは覚えているとは…

「あれ、拓海何してるの?」

振り向くとそこにはまったく状況を理解していない武彦がいた。

「昼休みに言ってた本をとりに来たんだが」

「ああ、そういえばそうだったね。ってあれ?高瀬さん?」

武彦はさっき俺が話していた女の子を見ていた。

「あれ、自己紹介まだでしたっけ?まあいいや、一年の高瀬たかせ 葉明はみんです」

「ええと、俺は高原 拓海です。よろしく」

「はい、こちらこそ」

互いの自己紹介が終わったところで武彦が本を持ってきてくれた。

たまには気を利かしてくれる奴なんだよな。

「ああ~!その本私も借りたかったのに~!」

「そうだったのか。すまんが、これは俺が先に…」

「ありがとうございます!」

あ、持っていきやがった。

それも俺の一番読みたっかた本を。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「待たんかいコラあぁあああぁぁぁああああああああああぁ!!」


 探すこと10分

「どこにもいねぇ…」

学校中をくまなく探したはずなのに高瀬はどこにもいなかった。

いったいどこにいったんだろうか?

「まあいいか。次に借りれば…」

もう諦めて帰ろうとしたそのとき、ふと見覚えのある髪型が俺の横を通りすぎた。

白衣を着ているが、ひとつくくりのショートヘアー、低い背丈、さらに最後に目に入ってきたのは、あの本。

「・・・・・・」

奴を発見した。

バンッ!

床で上靴を鳴らすと奴の肩がビクッと大きく動いた。

それからロボットのようにゆっくりこちらに振り向くと再び逃走を開始した。

第二ラウンドはこちらが優勢です。


 結局、高瀬はすぐに捕まり本を返してもらうことに成功した。

「ちぇっ、逃げ切ったと思ったのにな~」

「白衣を着るだけであんなにわかりにくくなるもんなんだな」

てか、早く白衣返してこいよ。

「いや、それは先輩の洞察能力が低いだけですよ」

そーですか。悪かったですね。

「わあっ!もうこんな時間!早く帰らなきゃ!」

時計を見るとすでに6時30分を過ぎていた。

「じゃあ先輩、今日はありがとうございました~」

おいおい、白衣着たまま帰るのかよ。

「じゃあ、俺も帰るか」

そうつぶやき、階段を下りると武彦と会った。

「やあ、拓海。大変だったね」

「ああ、本当に大変だったよ。どうにかできないもんなのか?」

「そこで拓海に相談なんだけど…」

なんだなんだ?面倒ことじゃないことを祈ろう。

「高瀬さんの天然を治してあげてくれないかな?あれほど度が高いとね…」

「何で俺が!?」

「だって、つかみがすごくよかったんだよ。ス*パーマンみたいに」

ス*パーマンってつかみがいいの?

比喩がわかりにくいよ。

「お願いだよ~」

「お前がすればいいじゃないか」

「ううん…たぶん僕じゃ無理だと思うんだよ」

「なぜ?」

「彼女、僕の言うことを聞いてくれないんだよ」

「お前がヒーローのことばっか話すからじゃねえの?」

「…違うと思う。でもお願い。治してあげてください~」

言うがいなや飛びついてきやっがた。

「あ~もう!キモイからだきつくな!分かった!分かりました!治して差し上げましょう!」

「ほんとう!?」

「ああ、でもできる範囲でだぞ」

「かまわないよ!ありがと~」

「キモイ!抱きつくな!!」

こうして俺は高瀬葉明の天然を少しでも落ち着かせるための長い長い旅をすることになってしまったのであった。



読んでくれてありがとうございました。

次回を作る気が全く起きません。

皆さんが読みたいと思うなら、書いてあげてやってもいいですよwww(偉そうですいません)

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