表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/81

第九章5 『学園攻防戦⑤』

生徒会室。

一段落ついた人々はそこに集まった。

そこには後から合流した江崎詩の姿もあった。

「みんなごめん」

ほのかたちを前にして刻は言う。

「少し見ない間に逞しくなったね」

ほのかはそんなことを口にした。

「それより、こいつらどうするの?」

部屋の隅に寝かされていた、三人の元素融合体(エレメントハイブリッド)を指差して、慧は言った。

「抵抗する気はないよ」

飛鳥は答える。

「私はもともと荘真がやりすぎないように監視するためについてきただけだし」

その答えを聞いて、大吾は食って掛かる。

「なら、俺達と戦う必要無かっただろ?」

「いやー。あれはノリで。ほら、全然本気じゃなかったし」

「は?まあ、俺も本気じゃなかったけどね」

大吾は強がるように言った。

「とりあえず、刻も味方についてくれたことだし、研究所に乗り込む準備はできたわけだね」

慧がそう言うと、回りの空気が変わる。

飛鳥が口を開いた。

「荘真は悲しむだろうけど。いいんじゃない?まあ、結局、みんな色々抱えてるってことだよね。研究所をつぶしたいならつぶせばいい」


みんな色々抱えてる、そんな言葉にみんなは納得したような表情だった。

そこへある来訪者が現れた。

「すまんが、こいつも治療してやってくれないか?」

気を失った葵を連れた乱が生徒会室に現れた。

「浅海葵……」

純はその姿を見て、思わず漏らした。

「純!?この人のこと知ってるの?」

驚きの声をあげたのはほのかだった。

「ああ。彼女は最近よく俺に接触してくるんだ。理由はよくわからないけど。ただ、自分のことを、守護神(ガーディアン)のリーダーである『クロ』だと。っていうか逆になんでほのかは彼女のことを知ってるんだ?」

ほのかはそれを聞いて、複雑そうな顔をした。

そして重い口を開いた。

「ごめんね。まず、ひとつ訂正させてもらうと、この人はクロじゃない。それは光流君たちに確認してもらえばわかる。なんでそんな嘘をついたのかは……検討もつかないけど。そして彼女の本当の正体は私が知っている」

ほのかは一息ついて言った。

「彼女は私の従姉なの」



葵は詩の治療を受けていた。

しばらくすると、葵は目を覚ます。

辺りを見回して状況を理解する。そして、ほのかの顔を凝視した。

「くっ」

葵はそれだけ言うと、走り去っていった。

「待って。葵お姉ちゃん!」

「ほのか。あなたには、まだ会いたくなかったのに。どうして……」

そして、姿が見えなくなった。




◇◇◇


研究所。

双葉真矢はキョウジュに捕まっていた。

「なんでこんなことをするの?」

「それはこっちが聞きたい。双葉真矢、いや、その双子の妹の、亜矢」

「ちっ。ばれていたのか?」

「当然だ。能力を使いたくないのではなく、使えないのだろ。入れ替わりに気付いてないとでも?本物はどこにいる?」

「ムカついたから家に監禁してるよ。今頃餓死してるかもな。能力者のくせに」

「嫉妬か。醜いな。そんなに能力が欲しいのならあげるぞ。ひとつ余りがある。『闇』の能力だ」

「真矢が光なら、私が闇か。上等だ。やってやるよ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ