やっぱり事件は水関係……
最近になって、スク水の良さが……いや、なんでもない、読んでくれ、
「はぁ……」
現在リビングのソファに座りながら、ぼんやりと朝のお天気ニュースを見て溜息を吐いていた。どうやらお天気ニュースキャスターの情報だと今日も三十度を超える晴天日になるらしい。
ということは、夏といったところなのだろう。まあ、今さらながらアサガオの僕が人間になった時期というならそういうことだろう。
「ふーん、日射病に気をつけろですって。やっぱり朝顔、日射病なんじゃない?」
隣で一緒にテレビを見ている春巻き状態の咲さんが僕の顔を覗きこんで訊いてくる。
どうもやっぱり体の調子が良くないのは現在も一緒で、そのことを咲さんに話したら日射病の一点張りなのである。
そのせいで朝ご飯も全然食べれなく、時々目眩すら起こしていた。あくまで僕の推測だが、元はアサガオなので日射病にかかるなんてことは無いと思っている。だって炎天下の日だって毎日外にいたぐらいだ。ちょっとやそっとでは日射病にはならないだろう。
「はぁ……」
嘆息したのもこれで何度目だろうか?
なんだか時間が経てば経つほど症状が悪化しているように思えた。今もなんか僕の眼に映る咲さんがちょっと心配しているように見える。あれ? なんか涙の様な物まで見えてきたぞ? これはそろそろ末期なのであろうか?
そんなことを考えていると、突然咲さんは僕から離れ、どこからか大きな敷布団を一つ持ってきた。
「……どうしたんですか?」
咲さんは僕の問いかけにも答えず、黙々と持ってきた布団を敷くと、今度は枕を上から持ってきて敷いたばかりの敷布団の上にポンっと置いた。
「……本格的な二度寝?」
思ったことをそのまま口に出してみる。たぶん、咲さんは昨日自分の部屋で眠れなかったから寝たり
ないのであろう。
僕はそう思ったが、咲さんからは意外な返事が返ってきた。
「あ、朝顔の看病をするのよ! なんだかとても苦しそうじゃないっ!」
とうとう幻聴まで聞こえるところまで悪化してしまったのであろうか? 咲さんは汗を流しながらふとんを準備する。まあ、この暑さでクーラーも点けていなかったら無理もなかろう。
そして僕はきっと、今のセリフに驚いて漫画でいう目が飛び出る様な顔をしているだろう。もう、なんだか自分の顔がどうなっているかも、わからなくなってきた。
「……今、朝顔酷い顔してたわよ……」
「そうですか……」
ね。
咲さんは布団が敷き終わると、ソファで項垂れている僕の肩を自分の肩に回し、布団まで運ぼうとする。
「いてっ」
「あ、ごめん」
途中一回、地面に落とされたが、なんとか布団にたどり着くと僕を毛布の中に入れて、咲さんは冷蔵庫からスポーツ飲料とコップを持ってきて僕に寄ってきた。
どうしたのだろうか? なんだか咲さんのことが天使のように見えてきた。まるで今までのことは全て嘘で、本当の咲さんはこっちで――夢?
そうだ。
たぶん今までのことは夢なんだ。夢だとしたら今目の前で僕の看病してくれている咲さんも、人間になれた僕のことも、全て納得できる。
そうだ、これは絶対夢に決まっている! じゃなきゃ、こんな苦しい思いしたくないもん!
「ほら、もっと飲みなさいよ! 具合が悪い時は水分補給をたくさんしなさいってよくお母さんが言ってたの! ほら、ほら、ほら!」
僕の口の中には溢れんばかりの飲料水が。そしてその横に空になった二リットルのペットボトル二本。はたまた、その上にはさらに飲ませようと必死な顔をした咲さん。
ああ、きっと僕はこのまま咲さんに殺されるんだ。きっとそのショックで僕は目が覚めて、気が付くといつも通り裏庭の風景が広がっているのだろう。だとしたら、最後にいい思い出でも一つ……。
「咲さん……」
口から飲料水をこぼしながら口を開く。
「うん? どうしたの! 元気になるならなんでも言うこと聞いてあげるわよ! もっと、もっと飲みたいの? 買ってくる?」
一時的だが咲さんの洪水攻撃が止まり、咲さんはまるで誰かが死んでしまったかのように目を閏わせて僕のことを見つめていた。
「その……それじゃあお言葉に甘えて……」
「うん? なに? 言ってごらん」
「……添い寝してください」
最後くらい許されるであろう、それにもしこれが本当に夢なら、悪い結果にはならないはずだ。
そう言ってほほ笑むと、
「っ……このっ、変態朝顔っ! くたばれっ!」
二リットルのペットボトルで頭を思いっきり殴られた。
どうもそこからの記憶がない。
一昨日新しく投稿した短編物語、いまこれを読んでいる方は読まないでほしい。
あの作品はちょっと病気だ。
読むとこっちの雰囲気とかイメージまで壊しかねない。
だから読むならこっちのストーリーが終わってからにしてね。
それと評価くださった方ありがあとうございます。