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信号機

作者: maimai

職場一日体験、ということになるのかなあ。

もし、一日だけ別のものになれるとしたら、信号機になってみたい。

道路に立ってる、あの信号機。

車好きにはたまんない体験だよ、きっと。

一日一箇所に留まっていられていろんな車が、見放題。

けっこう高い位置から見られて、気分は向上。

あんまり注目されない。

見られるとしても、ほんの一瞬だけ。

いろんなかたちの車、いろんな色の車、いろんな大きさの車、そこに乗っているひとをも観察できる、とても魅力的な場所。

いないと交通はメチャクチャになるだろうし、でも、あんまり嫉妬深く迫ってこられたりもしないし。

必要とされている存在だけど、あんまりギトギトしてない職場。

いわばドライな立場?

声を発しなくていいし、いろんな光景を一箇所で見ることができる。

う〜ん、なんておいしい場所なんだろう。

いつでも誰かにそばにいられると、時々嫌気が生じたり。

いつでもひとりぼっちだと、ほんとは寂しいくせにやけに強がったり。

だから時々、こういう信号機みたいなところに一日たたずんで、流れに身を任せてみるって体験も、必要なのかもね。

でも、ずっと一箇所にたたずんで、自分以外の者たちだけがただただ動いていくのを見ているのも、狂おしいほどに辛くなったりもするから、信号機体験も時々でいい。

こんなふうに、いろいろ時々っていうことを、忘れないようにしよう。

いつも同じ状態では、そこにあるはずの大切なものを感じられなくなっちゃう気がする。

だから時々、離れてみたり、時には留まって悩んだりして。

別のところで、さっきいた場所のありがたみとか、急に分かったりもする。

そういうふうに、いろいろ巡って、それぞれに存在している大切なことたちを、見つけてあげたい。

その一箇所に、信号機みたいな場所をキープしておいても、ありだよね?

うん、ありあり。


日々、ちょっとずつ想ったことを、短くまとめています。感想などございましたら、ぜひお寄せください。

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― 新着の感想 ―
[一言] うん、ありありです! 田舎の静かなところへ。あるいは、都会でパァーっと。どちらも、ずっとずっとじゃ大変ですよね。
[一言] 読ませていただきました。maimai先生の語り口は独特ですね。読むというよりは、聞かせていただいている、という感覚です。直感的には、小説ではなくて、詩に近いような気がします。それとも、日記で…
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