彼女と彼の日常
2/13物語の流れ上話の順番を変えましたm(__)m
背中を追う。
広く逞しく、けれど繊細な線の。
そして腕を広げ、抱きしめ…「られると思うな単細胞が。」
「ぶへぇっ!」
後ろからグエンダルに抱きつこうとしたキーナは、直前に振り返ったグエンダルの手に顔面を捕まれていた。
「駄々漏れだ。驚く程その低脳な気配が思考と共に。」
「ひょ、ひょんふぁ!むはふへははるはんへ、はんはるあひ!!」(そ、そんな!見なくても分かるなんて、なんたる愛!!)
「愛じゃない。そんなものはミミズの目玉ほども無い」
「ひょ!ひひふはむぇははひまへう!」(ちょ!ミミズは目はありません!)
「つまりお前への愛は皆無だと言う事だ。」
「むぅふょー!!むぇもふひ!!」(ちきしょー!!でも好き!!)
「私は興味すら無い。」
「ふひ!!」(好き!!)
「五月蝿い。」
「ふひ!!」(好き!!)
「気色悪い。」
「ふひへふ!!」(好きです!!)
「黙らなければ消すぞ。」
「………。」
「………。」
「……はいふひ。」(大好き。)
眉間にかなり皺を寄せた後グエンダルは目を逸らした。
「…これを運べ。行くぞ。」
分厚い本を五冊ほど持っていたグエンダルはその内二冊をキーナに渡し先を歩き始める。
「お、重、待って下さいー!」
その後ろを着いて行くキーナ。
「どうせ休憩だろう。こき使ってやろう。」
まずは私の執務室の本棚整理だ。
そう言いながら去る二人を見つめる。
「あーぁーあーもう何処をツッコミますかぁ?えぇ?コラ。」
俺も隣に居たしね。あの意味不明なはひふへ語理解してるしね。つか本棚整理昨日俺にやらせたのは誰だ。
不幸な男、アレンであった。
「日常」とついた話は番外として読んで頂ければ幸いです