ケーブルの話
ここからはオーディオにまつわるいろんな四方山話を書きます。
私個人の意見ですので、「んなわけない!!!」と思われる方は「馬鹿野郎!」とわめいてからご退場くださいませ♪
で、ケーブルの話。
それで、いきなりですが、レコード演奏を例にとり、一体どれだけのケーブルが使われているかを列挙します。大体の長さと、そして接点数も書いておきます。
1 カートリッジからヘッドシェルまで 4㎝ 接点2個
2 ヘッドシェルとトーンアームの接続 接点1個
3 トーンアーム内のリード線 40㎝ 接点なし(半田付け)
4 プレーヤーから昇圧トランスまでのケーブル(フォノケーブル)50㎝ 接点2個
5 昇圧トランスからアンプのphono入力まで (フォノケーブル)50㎝ 接点2個
6 アンプ内の配線と接点 ただしこれは知らんぷりでいきましょうか。内部にあってよくわからんし。
7 アンプの出力端子からスピーカーの入力端子まで 3m 接点2個
8 スピーカーの入力端子からネットワークまでのケーブル 1m
9 ネットワーク内のコイルのケーブル 下手すると数10メートル
10 ネットワークからスピーカーユニットまでのケーブル 1m 接点1個
11 スピーカーのボイスコイル 1mくらい?
それで、1から8および10は、プラスマイナスで往復です。
ケーブルの長さは往復あるし、この間、接点は合計22個です。
それで、巷には高価なスピーカーケーブル(数万円、数十万円)、そして高価なフォノケーブル(数万円)というものが存在します。これは上記のうちの4と5と7に相当します。
それは全体のうちの何%なんだろう?
で、上記のような高級品に替えたとして、残りはどうします?って話です。
つまりこれがこの話の要点です。
で、残りは、メーカーが1mせいぜい250円くらいのケーブルを使っているはずですよ。(コストダウンしなきゃ!)
だけど、それより問題は往復22個もある接点のメンテナンスなのです。だから私は極力接点は半田付けしています。
ところでケーブルって銅線なので、電気抵抗、インピーダンスは極めて少ないのです。それとケーブルに生じるインダクタンスもあろうかと思いますが、それはさておいて。(影響はとても少ないでしょうし)
ところが接点というのは酸化物が付着したりして、簡単に1オームとかの電気抵抗が生じるし、下手をすると通電しなくなります。これは大問題です。
だから私は数か月に一度くらい接点のメンテナンスをやります。
接点をCRC556で洗浄したり、場合によってはスピーカーケーブルを少し切って、ワイヤーストリッパーで新しい銅線を露出してから繋ぎ直したります。
実は私の場合、スピーカーケーブルは4306におまけで付いていたJBLのメーター900円のを使っていますが、ネットワークの接続なんかはメーター150円とかの、ホームセンターのを使っています。
そもそもですよ、4306をノーマルで鳴らしていたときはJBLのメーター900円のケーブルだけだったのですよ。それに、ネットワークやスピーカーユニットやに莫大な150円のケーブルを使ったわけですよ。そして別次元の音を手に入れたのです。
だから150円のケーブルは音を悪くしていないはずだと、私は思うんですけどね。さもなければ、後付けネットワークの接続なんかも「高級品のケーブル」を使わなきゃいけないのでは?
私はケーブルは安物で構わないと思っています。
だってケーブルは音を運ぶだけだから。
カートリッジはレコードの音溝のぐにゃぐにゃを振動に換えて、それを電気信号に変換します。つまり大変な作業をやっているのです。アンプだって電気信号を増幅するという重要な仕事をやっています。そしてスピーカーに至っては、電気信号を振動板の物理的振動に変え、そして音を生み出しています。つまりこれらの機器は、本当に大それたことをやってのけているのです。
ところがケーブルっていうのは、入って来た電気信号を右から左に伝えるだけです。そこに介在するのは電気抵抗(と、わずかなインダクタンス)だけです。とにかく「運ぶだけ」なのです。
私は、ケーブルはホームセンターの150円とか250円ので十分。ただし接続はしっかりと、と考えています。だけどええと、ケーブルを変えると音が良くなると思う人はどうぞご自由に。
ところで、ケーブルを変えるのではなく、換えると、音は良くなりますよ。換えるとは、同じケーブルの新しいやつに換えるということです。だってケーブルを換えると、接点がリニューアルされるからです。だから高価なケーブルに変えても接点はリニューアルされるので、そういう意味では音はよくなるでしょうね。
それともうひとつ。ケーブルによっては周波数特性に影響する、という意見があります。音が変わる音が変わる!という人の意見みたいです。
私は実聴上、それを感じたことはないですが、仮に、高音域が減衰するような特性のケーブルがあったとします。だけどその場合、スピーカーのアッテネーターやトーンコントロールやらで対応すればいいですよね。で、高価なケーブルが音を「良くする」って何? つまり周波数特性が変わると音が良くなる?
だけど周波数特性は「調整する」、「好みに合わせる」ものであって、何十万も払って周波数特性を変えたって、意味あるか?って話です。
ところで、音って、体調の良し悪しも影響すると思います。気分もそうですね。体調が悪かったり、気分が悪いと音は悪く感じると思います。最終的には、オーディオの「音」って、脳で判断する訳だから。だからそのとき、体調の良し悪しや気分の良し悪しは、聴こえている音の良し悪しに影響するのです。だから、これだけ高価なケーブルに変えたのだから、いい音がするに違いない!と強く思っていれば、いい音に聴こえるかもですね。
で、
「それってあなたの感想ですよね」
っていう方がおられましたら、私はお答えします。
「はい。私の感想ですよ(^^♪」
ともあれ、私はケーブルのメンテには気を使いますよ。
それで、ええと、とあるエピソードを思い出しました。とあるネットでの書き込み。
ある日、兄が高価なスピーカーケーブルを手に入れ、弟に「すまんが、俺は今日は忙しくてケーブルを替える暇がないので、すまんがやっておいてくれないか」
そして夕方帰って来た兄は早速、いそいそとステレオを聴いて、それから、「うん。やっぱり高級なケーブルにすると音が変わるな。すごいよ、このケーブル!」
だけどそんな兄に弟はこう言った。
「ええと、今日は俺も忙しくて、まだケーブルは替えていないよ」
で、とあるミュージシャンがエレキギターのケーブル(数メートル)を変えたら「音が良くなった」あるいは「イメージする音になった」って言っている動画を観ました。
これってケーブルで周波数特性が少々変わったのかも知れませんし、それがそのミュージシャンの好みにより近かったのかも知れませんし、はたまた、ミュージシャンの「上等なケーブルに変えたからきっといい音が…」っていう思いが、彼の脳内でその音を「いい音」に変換されたのかも知れません。
音って、機械である人間が聴いているのではありません。人間は心を持っています。その心が音を聴いているのです。だから心持は、聴こえる音に結構な影響を与えると思います。
じゃぁ、オーディオなんてどうでもいいのか?って話ですが、私はオーディオは、目の前にある、例えば楽器の音を忠実に再生することだと思います。例えばバイオリンの音を、あたかも目の前で演奏しているが如く忠実に再生できる、ということです。
「忠実に!」というのは良い悪いではないですからね。安物の楽器の安っぽい音も、安っぽく再生出来なきゃいけないですし。




