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入学試験②

「ふあぁ」


俺がふと起きるとまだ明るくなり始めたばかりだった。


「まあ、早く起きたことだし少し街を見て回るか」


今日も試験があるがまだまだ時間はあり、特に何もすることがなかったブリードはそんな事を言いつつ準備を始めたのだった。


それからブリードは準備を済ませ、街を見て回った。

意外なことにこんなに早くからもうすでに街は賑わい始めていた。

どうやら街では野菜や果物、魔石を使った魔道具などが多く並んでいた。

中には初めて見た食べ物を売ってあるところもあった。

食事は摂らなくてもいいのだが、味などは感じ、たのしむことができるため、


「後でお金が手に入ったら買ってみるか」


と言いつつブリードは二次試験に向かったのだった。



「よし、全員集まったようだな」


あれから大体一時間くらいが経ちようやく試験が始まろうとしていた。


「それでは順番にこの石に触ってもらう。この石には魔力の大きさによって中の炎が大きくなるそれでは順番に触れてけ」


仕組みとしては手をかざすことにより、その人の持っている魔力を一部吸い取り、その魔力を使って中の炎を出すという仕組みらしい。

そして、試験官の合図で一番の人が触れると

炎はボゥっと灯った。


「ほぅ、なかなか大きいな。これなら是非うちの生徒に…」


どうやら石の中の半分くらいまで行けば魔力は大きい部類に入るらしい。

それから複数の受験生が触れるもそこまで大きい人はいなかった。

だが、このあとちょっとしたハプニングが起こった。


パリィン


「なっ…まさかこの石を割るとは…」


なんと魔力測定の石が割れたのだ。


「へっ、やっぱり俺は最強だからな」


などとイキりだす始末である。

一方学校側はというと新しい石を運ぶのやら割れた石の片付けやらで大慌てである。

その後魔力の大きい人は何人かいたが石を割る人はいなかった。

その後ようやく俺の番になり石に触れると


パリィン


という音を立てて割れてしまった。


「おっ」


ブリードはそのことはわかっていたのでその程度の反応だったが学校側はというと


「なっ…二人も石を割る人がいるとは、今年の受験者は豊作だな…」


などと言ったり


「こんなこと今までなかった…それなのになぜ今年は…」


などとどこか怯えてる人もいた。

まぁ俺には関係ないか。

その後数人が石に触れて全員の魔力測定が終わり、次の魔法出力の会場へと向かっていったのだった。

暫く進むと的らしきものがある開けたところに出た。


「ここではそれぞれの得意な魔法をうってもらう。それにより大体のランクをはかり、この学校にふさわしいかはからせてもらう」


どうやら魔法は炎、水、風、雷がメインであり闇、光属性の魔法がレアな部類に当てはまるらしい。

それとブリードの唯一の攻撃魔法である氷魔法はどうやらハズレ扱いされているらしい。

なぜかというと氷魔法はいったん水を凍らせるという手間を挟むため魔力を他の魔法より多く使ってしまうからだ。

ただ、ブリードはどうやら特別な精霊の子らしく直接氷を生み出し、攻撃魔法を撃てる。

また、大抵の氷魔法使いは水魔法を使うが、俺はその特性のせいで水魔法すら使えない。

試験は順調に進んでいき、これまで他の生徒の魔法を見ている限りだと炎が多い気がする。

そして俺の他に石を割った人はどうやら闇魔法の使い手らしい。

そのためほぼ確実にその人は採用されるだろう。

それからもたくさんの魔法を見てきたがそこまで強い魔法使いは多くなかった。

そして、ブリードの番になったわけだが…


「はぁ、魔力は多いが使う魔法がなぁ」


と言われる始末である。

魔法の威力は他の生徒よりも強かったはずだが氷魔法だからという差別がやはりあるらしい。

それからも次々と候補者が魔法を使っていったが一人だけ他の誰も使っていなかった身体強化魔法を使う獣人がいた。

ただ、その人もブリードと同じ目線を受けていて少しだけ同情してしまった。

それからも試験は続き、無事に試験は終了したのだった。

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