入学試験①
あれから数日が経ち、俺は魔法学園の入学試験を受けていた。
「今日は我が校の入学試験に集まっていただき感謝する。知っての通り我が校はこのウィスティル最大の魔法学園である。中にはsランクに達し、世界で活躍しているものもいる。優秀な人材を期待しているよ」
校長の話が終わりいよいよ試験の内容が発表された。
どうやらこの試験は大きく分けて三つの試験があるらしい。
一つ目は魔法に対する知識や魔物の種類、弱点や戦い方、一般常識などについて問われる筆記試験だ。
これについてはウィスティルに付いてから猛勉強をしたがあまり時間が無かったため一番の難所となるだろう。
2つ目の試験は魔法の正確さや威力を測る試験だ。
これについては威力の調整を気をつけなければならないが俺からすれば問題ない。
最悪何かやらかしても大丈夫だと信じたい。いや、そうに決まっているはずだ…うん。
そして最後の試験は一週間、魔物の出る森で水や食料を自分たちで集めながら魔物と戦い生き残るというものだ。
これについては一人で行動しても集団で行動してもいいらしい。
まあ俺は多分一人になるが…
だが正直この最後の試験が一番簡単かもしれない。
だって俺は精霊であり、一週間飲まず食わずでも問題ない。
魔力さえあればどうとでもなるのだ。
「おーいお前ら静かにしろ」
問題を配りながら試験監督は言う、
「お前らにはまず筆記試験を受けてもらう。制限時間は一時間だ。あぁ、あといないとは思うがカンニングはするなよ。この会場は監視魔法で見られてるからもしもバレたら即出ていってもらう」
問題を配り終えた試験監督はそれだけいうと教壇まで戻っていった。
「それでは試験、始め!」
その合図と同時にあらゆる方向からカタカタと音がなる。
それを聞きながら俺は問題に取り掛かる。
(おっ、意外と簡単だな…)
俺はそんな事を考えながら次々と問題を解いていった。
なぜこんなにスラスラと解けているのかというと魔物や魔法などの馴染みのある問題が多かったからだ。
元々森に住んでいた俺からしてみれば生活に必要な当たり前の情報が問題として出てきているのだ、解けないほうがおかしい。
しかし、問題をとき進めていくとブリードは本来の目的である人間との共存についてまだ大きな壁があることに気づくことになった。
問八 精霊の特徴と戦い方を簡潔にまとめ
よ。
そうか…やはり人間は精霊たちを敵だと思っているのか…
やはり共存の道のりはまだまだだな。
そう考えつつ問題に取り掛かった。
精霊の特徴や戦いなどは誰よりも知っている。
目の前で仲間がやられていくところを嫌でも目にしたからだ。
そんなこんなで暗い気持ちにならながらブリードは最後まで問題を解き終わり、それと同時に試験終了の合図が出た。
「そこまで、問題を回収する。それと次の試験は明日だ、遅れずにこい、いいな?」
その言葉に数人が返事を返し、それぞれが帰路についた。
中には筆記試験が終わり、気が抜けたのか先生の前だというのに「これから遊びいかね?」「カフェにでも行こうよ〜」などと話している人たちもいた。
それを見た先生が何やら紙に書き込んでいるが…
「はぁ〜俺も帰るか」
そうしてそれを見なかったことにしたブリードは明日の試験に備えるため家へと帰ったのだった。




