疑惑
それからしばらくして、俺たちは明後日の試験終了時にはじめに集合した場所まで戻ってなければいけないというルールがあったので惜しみながらも村を出た。
そして、分かれる際に軽くイフリートと会話をした。
「お前らのお陰で人間の全てが悪いやつだという認識が変わったよ。ありがとな」
「まぁ油断せずにがんばれよ!また時間があったらたまには遊びに来るからな!」
「それじゃあまたね~!」
と言いブリードとキターシャはイフリートたちと分かれた。
イフリートたちと別れてからブリードとキターシャはまっすぐもと来た道をたどっていた。
だが、どこか雰囲気が違っているように感じた。
モンスターが昼でも多く、それでいて前よりも強くなっている気がしたのだ。
キターシャも、前は苦戦せず、簡単に倒せていたはずの魔物を若干だが苦戦しているように思えた。
キターシャも強くなったはずだが…
考えられる理由としては何かしらのイレギュラーが発生した、あるいは意図的に生徒の選別をしているということが挙げられた。
後者は普通に考えればあり得ないことだろうが、これまでの傾向から考えるとなると強者として名を馳せていた受験生が死亡してしまっている実例があるため、そのような疑惑も出てきてしまうのだ。
「誰かが魔物をこの森に放してる…?」
俺がボソッと話すと
「やっぱりブリード君もそう感じたんだ。やっぱりなんかおかしいよね」
「あぁ、おそらくだが毎年貴族が生きて帰ってこれたのって…」
ドォォン
と、突然どこからともなく大きな音が聞こえてきた。




