27.ガレンの幸せ
今日は風霊祭。フレミアとガレンは一緒に風霊祭へと出かけた。フレミアとガレンが出会ってから2年が経った。
ガレンはS級冒険者『翠槍』のガレンになった。
フレミアは採取系の依頼をこなし、『緋演』のフレミアと冒険者の間で呼ばれるようになったが、ほとんどの冒険者が彼女を認めなかった。
「フレミア、出かけるぞー」
「はーい、ちょっと待ってー。」
ガレンがフレミアを呼ぶとフレミアは何か用意をしているようだった。
「わかったけど、なるべく急げよ。」
フレミアも完治まではいかないが、十分傷が治り、依頼もこなすようになった。
「お待たせ。ところで…どうかな?」
ガレンがフレミアの方を見た時、ガレンは固まった。
緋色の髪によく似合う、緋色の髪飾りに、ガレンがフレミアにプレゼントした緋色の服。緋色の天使がそこにはいた。
(いや、どうって似合いすぎだろうが。気持ちを率直に伝えんのも恥ずいし)
「まぁ、いいんじゃねえの。」
頬を少し赤くしながら素っ気なくガレンは言った。
「ふふっ、素直じゃないね。」
表情から読み取ったのか、フレミアが可愛らしく微笑んだ。
だが、2人の関係は同じ冒険者の友達だった。
「よし、行くか。」
「うん。」
2人は街に繰り出した。
「よお、ガレン、隣の嬢ちゃんはフレミアだったか?」
「ラムさん、やあ。」
「こんにちは〜。」
フレミアを見てラムとその周囲にいた冒険者がニヤリとする。
「おい、ガレン。お前依頼一筋みたいな顔してるけど、隅に置けねえなあ。」
「ほんとだよ、こんな可愛い子と同棲するなんてよー。」
「うっ、うっせえなあ、まだそんな関係じゃねえよ!」
「おいおい、“まだ“?お前ぇ、ならその気はあるってことだよな?」
ラムがニヤニヤと笑みを浮かべる。
「うっせえ!フレミア、行くぞっ!」
逃げるようにガレンは去っていった。
「逃げた逃げた。」
「待ってよーガレンくん。」
フレミアはガレンをゆっくりと追いかけていった。
「がははっ、若えなあ。」
「俺らおじさんには眩しいな。」
「違えねえ」
ガッハッハッとラムたちは声を揃えて笑った。
2人は色々な屋台を回った。
(お袋、俺はついに手に入れれたのかな?俺の幸せな時間を。)
ガレンは幸せを噛み締めていた。
しかし、人の幸せはさまざまな要因で、容易に瓦解する。




