22.ガレンの過去
すいません、テスト期間だったので、一週間ぶりの更新となります。更新が遅れてしまい、すみません。
そして、ガレンとフレミアは『風の迷宮』へと足を踏み入れた。
「お互いを把握しておこう。フレミア、属性は?…って何だよその顔。」
フレミアは目を点にした。
「いや、ガレンくんってガサツそうな見た目なのに、そういうところはちゃんとしてるんだね。」
「はぁ?おめっ、ふざけんなよ!」
フレミアが笑い、ガレンも笑った。
「属性だよね。見ての通り炎魔術だよ。」
「俺は風。得意な型は?」
「んー、どっちかって言ったら火力型だね。ガレンくんは?」
「俺は臨機応変にやるけど、得意な魔術は武器を作る魔術だ。」
「武器?どうやってやるの?」
「こうだ。『風音響く空想郷』。」
その詠唱により、美しい槍が生み出された。
「わぁ、綺麗な槍。それにしてもとっても緻密な魔術式だね。硬い物質を生み出せるように、風を硬化させてる。属性効果も持たせれるんだね。」
フレミアが早口で語るその姿を見て、ガレンは意外そうに呟いた。
「わかんのか。」
「もっちろん!とってもいい魔術!これ独自式だよね?」
「ああ…。」
「だよねっ、これ組み立てるのに何ヶ月かかったの!?」
「“組み立てる“って、フレミアはわかる口か!」
「わかるよ、魔術式…大体、48個ぐらい?詰め込まれてる?」
「惜しいな、49だ。」
「うへぇ、キリ悪くない?」
「ーーまぁ、これが1番ちょうどいいんだよ。もう一個付け足すってなると制御が難しい。」
「ふーん、じゃあいいもの見せてもらったし、私の魔術も見せるね。」
「ーーいいのか?」
(俺の魔術を結構なところまで理解できてるんだ、いいものが見れそうだ。)
「うん、それじゃあ、行くね。『緋理演算』。」
詠唱され、生み出されたのは緋色の盤。
「なっ…。」
ガレンは圧倒された。その魔術に組み込まれたガレンの魔術を超える緻密さ。それを短時間で生み出すフレミアの魔術の手腕に。
それは、“才能“と呼べるものではない。才ある者が長年を賭けたもの。ガレンの目にはそう映った。
「ーーフレミア、この魔術を構築するのに何年かかったんだ…。」
「わかっちゃうよね。これは私のお母さんと私の2代に渡って構築された魔術なんだ。」
2代。ならすごく無いのか。それは否。50年以上の重みがその魔術にはあった。才能と努力。
「綺麗だ。一体幾つの魔術式が組み込まれてんだよ。50?いや、もっとあるな。
ーーなるほど、使い手の負担を軽減する魔術式!そんなものがあんのか!広いな…。世界は!」
ガレンは興奮していた。歓喜していた。世界の広さを知れたことに。自分の未知の世界を見れたことに。
「ガレンくん、面白いね。」
「この依頼が終わったら、飯食おう!その魔術式についてもっと聞かせてくれよ!」
「ーーうん、いいよ。」
フレミアは、微笑んだ。




