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15.スラム街での問題

「そこの話を僕たちは聞きに来たんだよ。」

「話してくれるかな?」


「い、いいけどよ、まずは、あんたらが俺に危害を加えないことを約束してくれ。」

「情報教えたら用済みとか、そんな死に方俺はしたくねぇ。」


「うん、勿論。騒ぎになるだろうしね。

 ところで、最初の質問だ。君の名前は?」


「俺の名前は、カヌス。階級は…無ぇ。あんたらは?」


「僕の名前はライム。この国には初めて来てるから階級はないよ。剣を使う。冒険者だ。」


「ーー属性は?」


「光さ。風ではないね。」


カヌスがリヴィウスの方を見る。


「私は、リヴィウス。属性は光です。受付嬢をしています。」


「2人とも光かよ。ーー悪ぃ、さっき風に選ばれた気になってるとかバカにしちまって。」


一拍置いて頭を下げるカヌス。


「いや、いいさ。それより、質問に答えてもらうよ。」


「あぁ、けど早くここを離れた方がいい。俺の拠点に行こう。早くしないと奴らが来る。」


「奴ら?」


「説明してる暇はねぇ、早く行くぞ!」


しかし、足音が聞こえてきた。


「チッ、まずいな。」


「どう言うことだい?カヌス。」


「このスラム街を仕切ってる奴らが来ちまった。」


「なるほど、チャンスじゃないか。」


「って、言ってる場合か!早く逃げんぞ!」


「おぉおぉ。カヌスゥ。そいつらは誰だ?ここの人間じゃねえよなぁ?」


そう、腕に刺青がある、先頭の男が聞く。


「よぉ、ヤール。見逃してくれねぇか?」


「嫌だなぁ、カヌス。お前、こないだもうちの店のもん盗ったよなぁ?

 ーーボスも、お怒りだぜ?」


「勘弁してくれよ、お前らだって盗品売ってるんだから、ちょっとぐらいいいじゃねえか。」


冷や汗を掻きながら、カヌスが話す。


「後ろの女、上玉じゃねえか。男もいい剣持ってんじゃねえか。」


見定めるような目でリヴィウス達を見るヤール。


「ボスがいるのかい?」


「お前らに関係あるか?まぁ、いるぜ。俺らのボスは、元々S級冒険者だったからなぁ、痛い目見ないうちに帰った方がいいぜ。ーー女と剣を置いてなぁ!」


そう言って、ヤールはライムに飛びかかった。


「死ねぇ!」


「カヌスより遅いじゃないか。つまらない剣だね。『蒼帝剣ラピス』『溢れろ』。」


ラピスから、水が溢れ、ヤールとその後ろの男たちを、包み込む。


「ぐぁっ、なんだっ、この水は!」


「ぐわぁっ!」


「溺れるといいよ。残念、痛い目を見るのはそっちだったね。」


「強いな、ライム。」


「どういたしまして。じゃあ、君の拠点に行こうか。こいつらも連れて行こう。」


「ああ、そいつら運ぶのは任せてもいいか?」


「ああ、任せてくれ。『水帝剣アイシクル』。『凍れ』」


男達が凍った。


「リヴィウス、運べるかい?」


「はい。『光よ(ルクス)』。」


光が氷を持ち上げ、動き出した。

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