9.王城までの事件
すいません、インフルなってたので、投稿休んでました。
「王城に行きたいが、入城する方法がわからないってことだな?」
ガレンが問いかける。
「ああ。」
「なら、俺がついていくぜ。」
「ガレンが?」
「あぁ、これでもS級冒険者だからな。」
「それで入れるのか?」
「まぁ、国との関わりは深いからな。任せろ」
「じゃあ頼む。」
「じゃあ、ついてきてくれ」
ガレンがそう言った瞬間、爆音が街の広場に鳴り響く。
「何だっ⁉︎」
ラティエルが音のした方向に振り向く。
そこには、三体の翠色の巨人が立っていた。
「『風の巨人』だと⁉︎なんでここにいやがる。」
忌々しげにガレンが呟く。
「知っているのか?」
「あぁ、忘れもしねぇ、一年前。奴らが来たせいで
ーーフレミアは…死んだ。」
ギオオオン!
「潰す。『風鐘響く空想郷』!」
ガレンが選択した魔術は、風で物を作り上げる魔術。
「風が槍になったのか?」
「ミスト、ラティエル、手助けくれるか?」
「ああ、いけるな、ミスト。」
「もちろんっす。『風霊の啓示』。」
ミストが宙に浮く。
「『空気顕現』『翠玉の剣』。」
ラティエルの詠唱が持ち手に翠玉がついた剣を生み出す。その剣は、膨大な風の力を持ちし剣。イカロス・クラウゼルが幼少期に使いし剣。
「おぉ、『翠槍の英雄』ガレン様だ!」
「ガレン様が来てくれたならもう安心だ。」
民衆たちが騒ぎ出す。
「チッ、相変わらずうっせぇなあ。」
「ガレン、いけるか?」
そんな声を気にせず、ラティエルはガレンに問いかける。
それを受けガレンは、嬉しそうに答えた。
「ああ!来い、『翠槍ヒュボルグ』!飛べ、『飛翔風』。」
ガレンが浮き、槍を携える。
「『空気』。足場を作れ。」
ラティエルは空気を固め、宙に立つ。
「いくっすよ!一発!『風王の巨拳』!」
巨大な拳がゴーレムを襲う。
「『舞え。』」
ラティエルの体に向けて、“風が吹く“。
「心地良いな。『翠撃』。」
風がラティエルを後押しし、ラティエルの一撃が巨人を貫く。
「……来い。」
一瞬、風が集まる。
「我は風を統べる者。
我が歩む道に風は逆らわず、
我が立つ場所に風は集う。」
槍が、翠色に輝く。
「救えなかった命がある。
守れなかった約束がある。
だから――俺は、止まれねぇ。」
風が唸りを上げる。
「我は風に選ばれし者。
我は風に抗わぬ者。
我は風を振るう者。」
最後に、低く。
「聖霊リゲル。
俺の名を許せ。」
そして。
「――『星風の断撃』!」
詠唱を終え、巨人が切り刻まれる。
そこには、守れなかった約束を胸に残し、
人を救う。ひとりの英雄の姿があった。
「随分とオーバーキルじゃないっすか。」
「ま、鬱憤がたまってたんでな。」




