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8.これからの方針

「それじゃあ、この国でこれからどう動いていくかを話し合おうか。」


ラティエルは切り出した。


「ルクスとリゲルも。案を出してくれ。」


『わかった。』


「この国では僕は別れて動く必要があると考える。」


「それは…いい案じゃないっすか?うちは賛成っす。」


「僕とリヴィウスで動くのでどうだい?」


「だが、ライムとリヴィウスの扱いがひどくなる可能性が…。」


「それなら大丈夫さ。人が多すぎるか、少ないところで情報収集すればいい。」


『ならァ、俺はライムの方についていくぞォ。』


『ならアタシはラティエルの方だな。やったぜ!』


『あくまで任務だァ。色ボケんじゃねぇぞォ。』


浮かれるリゲルにルクスが釘を刺す。


『わーってらぁ!いちいちうっせぇな!』


「ならギルマスとリヴィウスは、今ここで起こっている事件と風霊祭ってのについて情報を集めて欲しいっす。」


「了解した。ならそちらは…。」


「イカロスについて調べようと思う。それとこの国の歴史についても。」


黙っていたが、口を開くラティエル。


「なら、エルフ王族の権限を使って、王城に入るっす。書庫とかなら多分情報も多くあると思うっす。」


「なら、それで決まりかな?」


「俺は大丈夫だ。みんなは?」


「いけるっす。なんでこの国の風は止まっているのか、確かめに行くっす!」


「大丈夫です。」


『あァ。』


『大丈夫だぜ!』


4人の考えが固まった。

ラティエルは一度、全員を見渡した。


「危険はある。でも、この国の歪みは一方向からじゃ見えない。

……分かれよう。各自、無理はせずに。ガレンの家でまた落ち合おう。」


誰も反対しなかった。

それぞれが、同じ違和感を抱いていたからだ。


4人は店を出た。


ラティエル達side


「よし、行くか。」


「はいっす。でも、エルフ王族の権限って言っても、

 信用してもらえるかわかんないっすね。」


『確かに、アタシも急に来た奴がエルフ王族を名乗っても信じれねえよ。

 精霊界の扉みたいに、血統に反応した物もなければ。』


リゲルが同意する。


3人が考えながら歩いていると。


「おっ、朝飯は食えたか?」


背後から陽気な声が聞こえてきた。


「ガレンじゃないか。」


「ラティエル、昨日は悪かったな。ヴァルドに聞いたんだろ?また事情は説明する。」


ガレンがラティエルにぼそっと呟く。


「いや、いいんだ。ところでガレンはここで何を?」


「ん?俺?依頼の帰りさ。そんでお前らはどうしたん?」


「いや、この国について知りたくて、王城に行きたいんだ。」


「あぁ?王城に?そりゃ無理だぜ。」


「いや、ミストがいればいけるかなって思って。」


「あぁん?ミストの嬢ちゃんが?なんかあんのか?」


「ミスト、いいか?」


ミストが頷く。


「ミストはエルフの王族だから入れるかなって思って。」


「はぁ⁉︎王族?それが本当なら、あんまこんな街中で言うもんじゃねぇぞ?

 あと、敬語使った方が…いいか?」


「いや、大丈夫っす。」


「ほんとか?不敬罪とかねぇよな?」


「流石に大丈夫っす。」


「ならよかったぜ。」


ガレンが胸を撫で下ろす。

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