5.ガレンとの再会。
「ん?おお、ラティエルじゃねえか!」
急に後ろから声をかけられたラティエル。
「ん?誰だ…って、ガレンじゃないか!」
バシバシっとラティエルを叩く。
ガレンの顔は酒焼けなのか、赤くなっていた。
「酒でも飲んでたのか?」
「ん?ああ。」
「ーーちょっと思うところがあってな。普段より飲みすぎちまってよぉ。」
「何かあったのか?」
「ああ、この時期になると、どうもなぁ。」
そう語るガレンの顔はどこか悲しげだった。
「そうだ、ラティエル、俺の家まで連れてってくれよぉ。」
「え?」
「あぁ、でも宿取ってるか。宿とった?」
「いや、まだだ。風霊祭でどこも空いてない。」
「まじ⁉︎ちょうどいいや、俺の家に泊まってけよ。ってか、この国にいる間、俺の家にいていいぜ!」
「えっ、いいのか?こちらとしては願ってもない話だが。」
「ああ。どうせ家にいても1人だからな。どうだ?」
4人は軽く視線を交わす。
「じゃあ、お言葉に甘えて…。」
「おっし、そんじゃさっさと行こう!」
こうして一行は今日の夜をガレンの家で暮らすこととなった。
「着いたぞ。ここが俺の家だ。」
そういってガレンが指したのは巨大な豪邸だった。
「でかいなあ。ガレンって金持ちなのか?」
「ん?まぁ、それなりに稼いでるからな。色々と…。」
「おしゃれっすね、ガレンさんっぽくない家っすね。」
「あぁん?ミストの嬢ちゃん、そりゃねぇぜ。」
笑いながらガレンが抗議する。
「それはちょっとわかる気がするよ。」
「『神剣』まで?」
「ライムと呼んでくれるかな?お忍びでね。」
「ふーん、わかった、ライム。」
「ありがとう。」
「確かに、私もわかる気が。」
「白髪の嬢ちゃんまで?ひっでえなぁおい。」
直後、少し静かになる。
「まぁ、俺の趣味ではないのは確かだな。」
少し寂しげな顔で呟くガレン。
「そんじゃあ、お前らがこの国でいい思いできるように酒飲もうぜぇ!」
そうして宴会が始まった。
「そういえば、今日の昼間に教会でヴァルドに会ったんだ。」
「あぁ?ヴァルドに?あいつ、堅物でな。お前らに色々と失礼なこと言っただろ?
あいつは俺と違って真面目でな。その分色々溜まってるんだよ。聞き流しといてくれ。」
「ヴァルドさんはこの家に住んでいないんっすか?」
「3年前に別居を始めたんだ。そう考えると、アイツと出会ったのはもう3年前になるのか…。」
呟くガレン。
「すまん、ちょっとトイレ行っていいか?」
「あぁ、いいぜ。場所わかるか?」
「まぁ、探すよ。」
「ほーい。」
席を立つラティエル。




