表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

64/101

1.いざ、神聖クラウゼル皇国へ。

5章開始。

……静かだ。


精霊界特有のざわめきも、

エルフの森にあるはずの湿った空気もない。


代わりにあるのは、澄みきった風と、

どこか張り詰めた気配だった。


精霊界を出た一行は、風を感じていた。


ーー見上げると、剣の紋章が刻まれた、そびえ立つ巨大な城壁があった。


「……ここ、違うっす。」


ミストが足元の地面に視線を落とす。


「精霊界の門って、エルフの国にあったはずっすよね」


ミストが問う。


『そりゃそうだ。お前ェらは世界に触れた。』

ルクスが一拍置く。

『ーー精霊界から戻ったんじゃねぇ。世界に選ばれたんだァ。』


ルクスの発言の直後、静かな風がラティエル達を撫でる。

ーーこの風に自分は呼ばれた。ミストはそう感じた。


『ここは神聖クラウゼル皇国。剣バカこと、『風の原初』イカロス・クラウゼルが作った国だァ。』


『ってことで、俺とリゲルは、戦いの時以外は隠れておく。』


「なんでだ?」


『この国は聖霊を神格化している。まぁ、見りゃわかる。ここは風が選んだ国だ。お前ェらにとっては居心地がいいだろうよ。特にリゲル。お前は絶対見つかるな。』


『わーってるよ。』


『聞きたいことがありゃ聞け。わかる範囲は答えてやるよォ。』


そう言ってライムの元にルクスは引っ込んだ。


『そんじゃあ、アタシも。』


そう言ってライムの懐に引っ込むリゲル。


「チッ!ずるいっすねぇ!」


怒るミスト。


「それじゃあ、進もうか。」


「はーい。」


城壁の真ん中にある巨大な門の前に来た一行。


「入国者か。この国にきたことはあるか?」


門の警備をする兵士が聞く。


「初めまして。この国にはきたことはないな。」


「後ろの奴らもか?」


「うん、ないよ。」


「ないっすね。」


「ないですね。」


「だ、そうだ。」


「ふむ。新入国者か。階級は、、、おっと、知らないんだったな。すまない。属性と職業を。」


「俺とこのミストは風。後ろの、ギル、、おっと、ライムとリヴィウスは光だ。」


「ほう。いい属性を持っているな。職業は?」


メモを取りながら兵士が言う。


「俺とミストとライムは冒険者。リヴィウスはそのギルドの受付嬢だ。」


「階級は?」


「俺はA級。ミストとライムはS級だ。」


「おいおい。とんだ大物だな。ライムっていうと、あの『神剣』か?」


「知っているのか?」


「ああ。もちろん。大物だぜ?前のエスフォートの大戦の英雄と言ったら、『神剣』だ。」


「へー。やっぱギル、、ライムってすごいんだな。」


「うっし、書き取り完了だ。不審なものは持ってなさそうだし、ギルドカードを一応見せてくれ。」


「ああ。」


ギルドカードを見せる面々。


「うおっ、ほんとにSじゃねえか。」

面食らう兵士。

「悪ぃな、疑ってたわけじゃないんだ、ビビっただけだ。ようこそクラウゼル皇国へ。ここは風の国。風魔術師は優遇されるぜぇ?」


「それにしても、相当な悪人ヅラだな。」


「あぁ?まぁ、よく言われる。これもバイトだしな。これでも一応S級冒険者だ。これ、許可証。」


そう言いながら許可証を渡してくる兵士。


「名前は?」


「ん?俺の?」

ラティエルが頷く。

「俺は、ガルド・ゼファ。風魔術師だ。

堅苦しいのは嫌いだ。気楽に行こうぜ。よろしくな〜。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
https://kakuyomu.jp/works/16818792439445915118 カクヨムの方でも活動中です!もしよければこのリンクをタップしてフォローを押していただけないでしょうか⁉︎
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ