16.龍の過去
3話、ノワール関係の話が続きました。次も、半分ノワールの話の予定です。
『ドラグレイヴ。人間はみんな君のように龍に友好的なのかい?』
「いや?多分だけど俺のような人間は珍しいんじゃないかな。わからないけど。」
『ドラグレイヴは優しいんだね。』
「そう?俺は龍滅の家系なんだ。」
『龍滅?』
「うん。子供の頃から龍は敵って習ってきて、龍のことを知るにつれて、龍が本当に敵なのかっていう疑問を感じてきた。だから、俺は龍がどんな存在なのかを調べる旅に出てるんだ。」
『そうか。ちなみにその剣は?ちょっと苦手な感じがする。』
「ん?この剣?この剣の銘は『龍滅剣ドラグレイヴ』。俺の名前と同じだろ?俺はこの剣への適性が高かったから、同じ名前をつけられたんだ。」
『ドラグレイヴは天才なんだね。』
「そう?この剣には形態変化の能力があるんだけど、まだまだ全然使えないんだ。」
『ふーん。確かに若造って言ってるもんねー。』
「うんうん。え?」
ドラグレイヴが口を大きく開く。
「もしかして、ノワールは剣の声が聞こえるのかい!?」
『え、うん。お前のような若造にはまだまだ早いって。言ってるよ』
「す、すっげえ!剣の声は熟練の剣士にしか聞こえないって言う話なのに!ノワールは剣の才能があるのかもな!」
『え?そう?』
そうして、2人は次第に仲良くなり、2人が出会った山で一緒に暮らした。しかし、その平穏も瞬く間に壊れてしまう。
「龍滅の家系の後継者、ドラグレイヴよ。国の敵である、デスマウンテンに住む黒龍を討伐せよ。」
ドラグレイヴは、国王に呼び出され、命令を受けた。
「お言葉ですが陛下。俺は龍が悪い存在だとは思えません。確かに害をなす龍はいるけど、それは一部だ!あの黒龍は、ノワールはそんなことをする奴には俺は思えません!」
「黙れ!貴様の使命は竜を滅することであろう!良い龍?そんなものいたとしても、いつ牙を我々に向けるかわからないではないか!我々は怖いのだ!国の近くにいるお巨大な黒龍の存在が!」
「それでも、俺は龍を信じたい!あいつは俺の友達だから!」
「そのような青臭い理論がまかり通るとでも思っているのか!大人しくヤツを殺せぇ!」
「それでも、、、」
「お前が言うことを聞かなければお前の家族を殺す。それでも聞けぬか?」
こうして、家族を人質にとられたドラグレイヴはノワールを討伐しに行き、相討ちという体を取るために、手を抜き戦いノワールに事情を説明した。
「家族が人質にとられている。ここはどうかやられたふりをしてくれ。」
そう言って戦い始めた2人は、やがて決着が着き、2人は決別し、ドラグレイヴはそれからしばらく経つと、病を患い、死に至った。




