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4.称号

常識回です。

「さーて、後2日ぐらい歩いたら王都に着くんじゃないっすかね?」


「おっ、結構近くなってきたな。」


「そうっすね、模擬戦の時は生きた心地がしなかったっす。ウチの切り札をあんな簡単に斬られるなんて思ってなかったっすよ。」


「でも、ああいう感じの伝承に出てくる剣を作ったりしたら、魔力が結構持ってかれるんだよなあ。」


「ほんとっすか?ならステータスに書かれていない副次効果や、隠し効果もあるかもしれないっすね。王都に戻ったら、ウチの知り合いの鑑定士に聞いてみるっす。」


「鑑定士ってなんだ?」


「鑑定士っていうのは、鑑定魔法じゃ読み取れない情報も見れたり、隠蔽を看破する鑑定スキルを持つ人のことっす。」


「スキル?」


「ラティエルさんそれも知らないんっすか。」


「俺、非常識らしいから。」


実際、非常識らしいではなく非常識なのだが…


「まあいいや、スキルっていうのは、生まれた時から持っている、魔力を消費して使用する技能のことっすよ。」


「ん?俺そんなの持ってないぞ?」


「ユニークマジックは、別名ユニークスキルって言うんすよ。」


「なんでなんだ?」


実際昔は魔術もスキルも似たようなものだったんすよ。それが最近になって区別するようになったんっすよ。これには、帝国の魔王が関わってるんすよ。」


「魔王って、御伽話とかに出てくるあの魔王?」


「ああ、ちょっと違うっすね。物語に出てくるのは、魔族の王っす。帝国の魔王は、魔術の王って意味っすよ。どっちかっていうと称号って感じっすかね?」


「称号ってなんだ?」


「称号っていうのは、神が人に贈るものっすよ。ちなみにウチも称号持ちっすからね。」


「え⁉︎ミストが?どうせ嘘だろ、見え張らなくていいって。」


「はあ?ウチは正真正銘の称号持ちっすよ。ほら、『ステータスオープン』」


ミスト


エルフ


魔法属性 風


魔術適正 強烈な隠蔽がかかっています。


称号 『翠の魔術師』『天風』


Lv765

STR A

VIT A

AGI A

INT SS

DEX S

MND SS

LUK A


「ほら、ウチは正真正銘の称号持ちっすよ。しかも2つ。」


「ミストすげえな。」


「そうっすか?ありがとうっす。」


「『天風』ってなんだ?」


「風を司る天使、ラーファルエルにも劣らない風魔術の使い手に贈られる称号っす。」


「『翠の魔術師』は?」


「これは、神が認めた風魔術の使い手に贈られるものっすよ。一応『天風』の方がすごいっすね。」


「へー、俺ももらえるかな?」


「Lvが最低でも3桁いかないと無理っすよ。」


「そうか、遠いなあ。」


「ま、一緒に頑張るっすよ。」


「ん?王都に戻っても俺とパーティ組んでくれるのか?」


「別にいいっすよ、ウチソロで冒険者活動してるんで。」


「じゃあ、お言葉に甘えるとするよ。」


「でも、このレベル差で、負けるっすか。一応称号を得たものにしか使えない魔術はあるんすけど、そしたら対等じゃないっすからね〜。」


「そうか?別に使ってくれてもいいが。」


「そうっすね、それ使わないと勝てそうにないっす。」


「それにミストは魔術しか使ってないだろう?剣も使えばいいだろう。ミストの背中に背負ってる立派な剣。」


「これはエルフに伝わる宝剣っす。クールレイっていう名前っす。」


「すげえな、俺もそんな剣欲しいなあ。」


「ラティエルさんは空気で出せるじゃないっすか。」


「確かにそうだな。お前頭いいな。」


「いや、誰でも思いつくと思うんすけど。」


「そうか?まあいいや、早く王都に行こうぜ。」


「はいはい、わかったっすよ。」

「こここうしたらいいよ」などの優しいコメントがあれば幸いです。ダメ出しよろしくお願いいたします。

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