8.激突再び?リヴィウスの過去。
「ルクス!止まれ!」
『チッ。オメェは俺の納得の行く説明をしろ。じゃねぇと殺す。』
「はい。」
悲しそうな表情でリヴィウスが話し出す。
10年前に遡る。
リヴィウスが生まれたのは、『精霊王の里』。精霊王に守られている神聖な里に彼女は生まれた。
「いい?リヴィウス。私たちは精霊の力を借りて魔術を行使するの。決して私たちの力じゃない。肝に銘じなさい。」
「はい、ティファ先生!」
リヴィウスは郷の中でも力を持つティファという魔術師に魔術を教わっていた。
「『風よ(ヴェントス)』」
風の刃が集まり、木の人形に向けて放たれる。
「おぉー、その調子よ!リヴィウス。『木偶人形』の数値は、『269』ね。いい数値じゃない。」
「ありがとうございます!」
満面の笑みでリヴィウスが喜ぶ。
「ふふっ。」
しかし、そんな平和な日々も崩れ去ってしまう。
「みんな、逃げろ!『漆黒』が来たぞー!」
そう言って黒い触手に貫かれる男。
「きゃーーー!ベリアルさん!起きて!」
「リヴィウス!もう間に合わない。奴に貫かれたらもう最後だ。あんたが死ぬ訳にはいかないでしょ!」
「ティファ先生!でも…」
「ほら、行くよっ!」
引き摺られるリヴィウス。
里の人間がどんどん死んで行く。
「くっ。『光あれ(ルクス)』!お前だけは仕留める!メアリーもアリエルもやられた。あんただけは!」
「せ、先生!」
果敢に突撃するティファ。しかし攻撃が通らない。
「リヴィウス、あんたは逃げな!」
「でも、先生がぁ!」
「リヴィウス。これを持って行きな。」
爽言って魔術結界を張りながらリヴィウスに水晶を渡すティファ。
「これがあればあたしといつでもお話しできる。ほら、行きな。すぐに追いつく。使い方は地面に向けて投げつけるんだ。」
「わかった。私頑張る。」
駆け出すリヴィウス。
その直後。結界が触手によって貫かれる。
「チッ、もう割れたのか!『光あれ(ルクス)』!」
戦闘開始から10分が経過し、1人で逃げていたリヴィウス。
「先生、もう大丈夫かな?あのまどーぐを使おう。」
そう言って、ティファに言われた通り、水晶を投げつけるリヴィウス。
パリイィィン
『我が力を行使するはお主か?少女よ。』
「あなたは?」
『我の名前はイゾルテ。精霊王イゾルテじゃ。』




