2.ミストの秘密
更新遅れてしまい、すみません。
エルフの里『イ・ルル』に向かう途中、ラティエルたちは魔物に襲われている少女を見つける。
「助けに行くぞ。」
「切り裂くっす。『嵐刃』」
「デバフをかけます。『遅延』」
動きが遅くなった狼を風の斬撃が斬り裂く。
ラティエルが少女に駆け寄る。
「おい、大丈夫か?」
「た、助けていただきありがとうございます。私の名前はアリアです。」
アリアは少し怪我をしていた。
「俺の名前はラティエル。冒険者だ。」
「ラティエルさん、ここには何をしに?」
「依頼を受けて、エルフの里に向かっているんだ。」
「なるほど、では私についてきてください。私はこれでも冒険者ギルドの受付嬢なんです!」
アリアが自慢するように言う。
「ふむ、怪我してますね。『回帰』」
リヴィウスが治癒を施す。
「わわっ、すごい治癒力!高名な治癒師様ですか?」
「いいえ。私は王都ギルドの受付嬢よ。」
「ええっ、受付嬢なのにこの治癒力⁉︎凄い!」
ガルルルルゥ!
アリアの背後に赤熊が忍び寄る。
「危ないよ。『紅帝剣クリムゾン』『紅斬』」
「わわっ!なんて高密度の炎!すごいですね」
それからややあって、アリアが喋り出す。
「助けていただいたお礼に、私がこの国を案内しましょう!」
「ありがとう。よろしく、アリア。」
「皆様はどういう目的でこの里へ?」
「精霊界に用事があってな。」
「えっ!国賓さまでしたか!申し訳ありません。御無礼をお許し下さい!」
急に頭を下げるアリア。困惑するラティエル。
「ん?国賓?どういうことだ?」
「えっ、精霊界に行くには、王族だけが持つことができる宝剣が必要ですよ?」
「ミスト?どういうことだ?」
「ミスト…?ま、まさかミスト様ですか?」
「…」
「やはり、ミスト・イ・ルル様ですよね?」
「そうっす…ラティエルさん、黙ってて申し訳ないっす…ウチの名前は、ミスト・フォン・ウッドネス…エルフの里、イ・ルルの長の子供っす…」
「すまないね、ラティエルくん…ぼくも共犯者だ。」
静まり返る一同…
「そうだったのか。よし、じゃあ、行くか!」
『へ?』
「『空気顕現』『魔法の箒』」
「さあ、乗って!」
「え〜?理解が追いつかないです。」
「ラティエルさん…。じゃあ行くっす!」
アリアは何が何か分からない表情で。ライムは温かい目で。ミストは嬉しそうな表情で。リヴィウスは驚いた表情で箒に乗る。
「ラティエルさん、ありがとっす。」
小声でミストが嬉しそうにつぶやく。
「ん?ミスト、なんか言ったか?」
「何もないっす!」
そして一行は飛び立った。




