4.天装
久々の投稿となります。遅れてしまいすみません。
「『天装:光の天使』」
『光の天使ロシエルの権能と接続しました。』
「『光の槍』」
『権能か、その力もまあ、馬鹿にはできない。神を纏え。『武光の堕天使』」
「星の意志よ、我が望みに応えよ。『敵穿つ星の意志』」
その次の瞬間、アルノードが放った光の槍が肥大化し、強いエネルギーを放つ。
「我が敵を穿て!『敵穿つ神槍』!」
『なっ、これは!なんだと!?この僕が人間に負ける⁉︎そんなことありえない、ありえないはずなのに…』
そうして、ルシファーが粒子となって消えていく。その場に残ったのはソーダ大臣だった。
「まあ気絶してるか。ユート。こいつをうちの領内で尋問してもよろしいかな?」
「師匠。ここは貴族の前いつもの口調はやめていただきたい。」
「かしこまりました、陛下。では改めて我が領内でこの者を尋問してもよろしいでしょうか?」
「ああ、しっかりと報告するように。私の大切なこの国に手を出した者は許さん。」
「御意。」
『まさかソーダ大臣か敵と繋がっていたとはな…』
『我が王国の恥晒しめ!』
「さて、皆の者。先ほど異議を申し立てたソーダ大臣が敵の間者であった。だが、このまま称号授与式を続ける。」
「かしこまりました、陛下。冒険者ラティエル、陛下に近寄りなさい。」
「はっ」
「冒険者ラティエルよ。其方には神から称号が下賜されている。神からの称号は、『空の賢者』だ。」
小声でアルノードがラティエルに「ありがたき幸せというんだ。」といった。
「ありがたき幸せ。」
「それではこれにて称号授与式を終了する。皆のもの。国を救った勇敢な冒険者に、拍手を。」
『わぁっ!』
歓声が沸く。
歓声が沸いている間にアルノードがラティエルに「陛下が呼んでいる。僕についてきなさい。」という。
「わかった。」
「それではラティエルと国王陛下が退出する。皆のもの、礼を捧げよ。」
そうして、皆が頭を下げ、静かになる。
ラティエルがアルノードについていき、歩くこと5分。
「よく来てくれた、ラティエル殿。」
「陛下、何のようですか?」
「ラティエルくん、ユートは優しいからね、あまり敬語を使う必要はないよ。」
「師匠、そこは威厳を保たさせてくださいよ。」
「今日君を読んだのは他でもない、君のご両親についてだ。」