1.『空気』の可能性
2エピソード目です。
ヤバい。森に放り出されてしまった。どうすればいいんだろう。まず、生き残る可能性は、『街に戻る。』『森を通って別の街に行く』の二つが現実的かな?いや、でも、流石に後者は現実的ではないような。でも、街へ戻ってもまた追い出されるだけだろうし…。まあ、どのみち、森に放り出された時点で生き残る可能性は少ない。よし、決めた。この森、通ろう!
「でも戦う手段ないじゃーーーーん!」
森中にラティエルの声が響き渡った。
いや、まずは魔術を見てみるか。確かに伯爵様に追い出されたけど、名前がしょぼいだけかもしれない。神官様もユニークマジックって言ってたし。
「まあいいや、とりあえず、『ステータスオープン』」
名前 ラティエル
種族 人間
属性適正 風
魔術適正 空気(YM)
性 男
Lv 2
HP20
STR E
VIT E
AGI C
INT A
DEX B
MND C
LUK D
「やっぱり魔術系のステータスに結構偏ってるな。これでもINT凄いんじゃないか?」
でも空気に関する情報がないな。
「ステータスデータオープン『空気』」
こうすると言ったものの情報がステータスに開示される。
空気(YM) ユニークマジックで、空気に干渉することができる。空気を動かしたり、固めたり、色をつけたりすることができる。なお、『空気』は常時発動型魔術で、発動条件は『空気』ということ。空気と言ってからは、空気の流れが見えるようになり、自分のイメージ通りに空気を変化させることができる。なお、自分の思い通りに動かすには、『エア』という必要がある。
「は?」
いや、これ、ぶっ壊れすぎる魔術では?もしかして、伯爵様って馬鹿だった?
「ここをこうしたらいいよ」などの優しいコメントがあれば幸いです。ダメ出しよろしくお願い致します。