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2.スタンピード対策会議

ラティエル視点に戻ります。

ライムが冒険者に招集をかけてから、10分後、ある程度冒険者が集まり、会議が始まる。


「それではいまから、スタンピード対策会議を始める。まずは、新人もいるから、自己紹介から。」


「それじゃあ、俺から行くよ。なんで新人がいるかわからないけど、ギルマスは意味もなくそんなことしないでしょ。俺の名前はレイス。『召喚』のレイス。A級冒険者だ。」


「アタシは、テミス。『魔剣』のテミスだよ。レイスと同じくA級だよ。」


「オイラは、イータ。『巨大』のイータだよ。オイラもA級だよ。」


「我が名はワイズ。『漆黒の堕天使』とは我のことさ。我もA級だ」


「僕はエイト。『斬魔』のエイトだよ。S級冒険者だよ」


「俺は、ゲノム。『永遠(とわ)』のゲノムだ。特A級冒険者だ」


それから、B級冒険者パーティのリーダーや、A級冒険者の紹介が続き、ラティエルの番になった。


「俺の名前はラティエル。二つ名も何もないただのラティエルだ。よろしく。」


「ははっ、ただのラティエルとは恐れ入ったな、お前、『飢餓の灰狼』を瞬殺したんだろ?確かにこの場にはいないが、少しは腕が立つ。あれを瞬殺とはただのじゃ通用しねえな。」


ぜノムが笑った後、そう言った。


「そうなのか?俺は普通じゃないのか?」


「はっ、C級冒険者パーティを瞬殺するのはふつうのやつはできねえんだよ。」


「そうか。」


全然わかっていない様子のラティエル。


「まあいいや、ギルマス、早く始めようぜ。」


「そうだね。本題に入ろうか。」


「おう。」


「まず、あのクソ大臣のせいで、S級ダンジョンのスタンピードを王都ギルドのみで対応することになったんだけど、はっきり言って無理に近い。でも、僕たちがやらないと人が死ぬ。冒険者はいつも危険と隣り合わせだ。もちろん強制はしない。その時は僕の命に懸けて止めるだけだからね。でも、この場に来ている時点で、皆参加してくれると思っている。僕はね。参加してくれる人はいるかな?」


その瞬間ラティエルも含めて、全員が手を上げた。


皆を代表して、ミストが口を開く。

「ギルマス、あんたダメなところもあるっすけど、みんなあんたに助けられてるんすよ。今返さないでいつ返すんすか?」


「そう、だね。僕はいいギルメンを持ったものだ。よし、みんなでこのスタンピード、乗り切ろう!」


『おう!』


「まず、おさらいだ。スタンピードとは、ダンジョンからモンスターが湧き出ることを言う。スタンピードボスは、通常のダンジョンボスよりも強くなっている。本来S級ダンジョンのボスは、自然災害級の危険度だが、今回は、それを超える、国家災害級まで届くだろう。これは予想でしかないが、簡単に倒せる相手ではないだろう。」


「そうっすね。もっと、戦力が本来なら必要っすけど、贅沢は言えないっす。この場にいる冒険者だけで乗り切れるように策を考えるっすよ。」


「そうだね、まずはボスモンスターは、火力の高いミストとエイトに。フローリアは、殲滅に長けているから、魔力が続く限りモンスターを倒してもらう。どこかにフロアボスがいるだろうから、フロアボスには決して1人で挑まないように。そう簡単に1人で倒せる相手ではないからね。1人で挑むにしても、絶対に勝てる状況以外は、倒しに向かわないこと。」


「わかりました。」


「それでは私は皆様の支援と、回復に回りますね。」


「それでは、各自備えて、スタンピードを無事に乗り切ろう!」


「おう!」

ちなみにワイズの二つ名は『漆黒』です。(『漆黒の堕天使』は、勝手にワイズが付け加えたものです。

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