表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/84

第9話 1stダンジョン Ⅷ

 遺物キューブを使ってエネミーと対等に戦うには、『スタイル』と呼ばれる職業が必要で。


 どういうわけか。

 高校生だけがその『スタイル』を所持することができるんだよね。


 髪型、衣服や装飾など。

 ダンジョンに入った瞬間、自分がイメージする形で容姿が変化する。


 わかりやすく言えば、ゲームのアバターみたいなものかな。


 それで。

 リスナーさんがなんでこんな驚いてるのかっていうと。


 暗殺者に聞き馴染みがないからで。


 現状、判明してるスタイルは8種類。


 ============================


[戦士職]

 〇剣士(セイヴァー)

 〇重騎士(クラッシャー)

 〇弓士(アーチャー)

 〇槍士(ランサー)


 [魔術職]

 〇魔術士(マジシャン)

 〇回復術士(ヒーラー)

 〇付与術士(エンチャンター)

 〇召喚士(サモナー)


 ============================


 暗殺者はこのどこにも属さない。

 

 個人的にこれは、隠しスタイルだって思ってる。

 その方がなんとなくかっこいいし。


 ちなみに。

 スタイルはひとりひとつが固定で。


 だから剣士の人は魔術士のスタイルを所持することはできない。




 ということもあって。

 僕はエネミーに見つかる心配がないんだよね。


 敵に接触しなければ、透明状態はずっと続いて。

 ダンジョン攻略にはうってつけのスタイルと言える。


:姿が視えないとかせっこw

:体が透明だからメガネカメラ使ってんのな。把握した。

:うらやましー

:すげええ

:当たりだわ、この配信

:透明ならやりたい放題じゃんw


「いえ。実際、やりたい放題ってわけでもないんですよ。暗殺者は適性が無いんで。ほとんどのキューブが使えないんです」


 スタイルには、遺物適性ってのがあって。


 たとえば、重騎士なら[斧]。

 回復術士なら[回復]。

 付与術士なら[バブ]など。


 基本的に適性のあるキューブ以外は使用することができない。


 だから、キューブを運よく拾ったとしても。

 適性がないと無駄になっちゃう。


 遺物適性の無い暗殺者が使えるキューブといえば。


(道具アイテムキューブくらいかな)


 でも。

 アイテムキューブには、敵を攻撃するようなものは存在しないから。

 

 エネミーとの戦闘は極力避けるようにする。


 暗殺者としてダンジョンに挑む場合、自然とそうなってしまうんだよね。

 

(まあ戦わなくていいから。だいぶ楽なんだけどね)




 そうこうしているうちに。

 

 よし。

 青魔法陣を見つけたぞ。


「それじゃ下の階へ降りますね」


 リスナーさんに断りを入れると。

 魔法陣を踏んで、僕は地下11階へと降りた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ