四人のはるか
辛い
時間
眠れない夜に出会った
四人のはるか
お揃いの黄色い服を着込んで
お揃いのブーツを履いて
四人のはるかは俺に言う
『私だけを見て』
『私だけを愛して』
『私だけを抱いて』
『私だけを束縛して」
俺は四人のはるかを愛してる
四人のはるかは俺の原稿用紙を見て
笑う
俺はキャメルクラフトに火を点けて
悩む
はるか
は
はるか
は
はるか
は
四人のはるかは
珈琲を飲み
笑顔で
話す
人を愛すとはいったい
どういうことなのだろう
はるかが欲しい
はるかははるかにキスをした
俺は
贅沢な悩みの中
モニターを睨む
原稿用紙には夢
そして
四人のはるかは
眠りに就いた
俺は
はるかに
何を与えることができるのだろうか
夢
願い
人を心から愛せる人間になれますように
俺は四人のはるかに恋をして