ツイていないと思ったら、ツイていた
パンクした。
帰りに乗ろうとしたら、タイヤがグニャリ。後輪のタイヤが、グニャリとなった。
ヤバい。
そう思った。
家まで、かなり距離があるから。
そして、近くに自転車屋さんも、無さそうだから。
押して歩くことを考えたら、頭が真っ白になった。
朝の通勤の時には、普通だった。
普通に到着した。
なのに。
帰りに見たら、パンクしていた。
途中でパンクした方がよかっ た。
家まで歩くと、かなりあるから。
でも、朝じゃなくてよかった。
朝、会社に着く直前にパンクしたら、考えちゃうから。
どうしようかと考えて、仕事が手につかなくなるから。
結果的に、良かったのだろう。
不幸中の、幸いというやつか。
さらに、不幸は続いた。
自転車屋さんが、休みだった。
家の近くの自転車屋さんは、定休日だった。
スマホで調べたら、月曜日が定休日だった。
ツイてない。
休み明けにパンク、それもツイてない。
そこから、家の反対側へ歩くことになったのだ。
次に近い自転車屋さんに、行こうとした。
スマホで調べたら、そこはやっていた。
パンク修理には、それなりのお金が掛かる。
でも、お札が一枚もなかっ た。
いつもは、一万円以上あるのに。
現金がほとんどない。
自転車屋さんの、手前のコンビニに寄ることにした。
コンビニATMで、下ろそうとした。
でも、ATMで10分以上ずっと動かない人。
そんな人がいて、諦めた。
少し遠いホームセンターの、自転車屋さんに行った。
一時間近くは、歩いた。
やっとだ。
そう思った。
でも、貼り紙を見て、ため息をした。
修理が溜まっているから、お渡しまで一週間かかります、的な。
すぐ修理はできないんだね。
せっかく来たからお願いした。
代車を貸してくれた。
無料だった。
だから、よしとするか。
代車に乗った。
全然違った。
漕ぎ心地が、全然違った。
代車は、いい自転車なのだろう。
しっかり漕げる感覚。
パンクしたあの自転車は軽くて、素早く何回も漕がないと進まなかった。
でも、代車はひと漕ぎでかなり進む。
スゴイいい感じ。
そんなことを考えていたら、ライトのことを思い出した。
ライトを点けてないかも。
そう思った。
夕方は、ライトを点けないといけないから。
でも、点いていた。
今までと違うんだ。
自然に点くライトで、しかも音がしない。
今までが、ウルサライトだったから。
ホント快適だった。
ツイていないと思ったら、ツイてた。
運勢的にも、自転車のライト的にも。