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人生というゲームやってみた  作者: 海老美瑛
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プロローグ

人生はクソゲーだ。


最初のパラメーター振りで間違ってしまった人間は一生物語の主人公にはなれず、ずっとモブキャラとして生きていかなければならない。


そんなクソゲーをやり続けて16年俺はクソ平凡な家庭に生まれクソ平凡な高校に入ってクソ平凡な生活をおくっている。


「はあ、何で生きてんだろ俺」


俺は客観的に見ても特徴ないし、お世辞にも顔がいいとも言えない。おそらくこのまま平凡に生きて平凡に死んでいくのだろう。


そんな自分を再確認するだけでため息が出る。毎日何の目標もなくただ明日があるから生きている、という状態だ。


勿論こんな男を好きになってくれる女子もいないわけでテンプレ青春イベントもなく、彼女いない歴=年齢で手も繋いだことなんてない。


そのせいで俺の友達はオタクばっかで運動も全くしないし、遊びに行くといってもアニメイトぐらいだ。


ああ、生まれ変わりてえ…


もっとパラメーターが高くて、テンプレ青春をイベントがあって、本当に心の底から人生楽しいって思えるような生活をしてえ。


何百回何千回も思ってきたことだ。しかし思ってそのようになるならばもう俺は人生をやり直している。


まあ思い通りにならないのが人生なんだろうな…


そんなことを思いながら、授業を受けていた。毎週同じサークルが流れていて、そこに変化を求めて変わろうとするが、どうせ変わらない。


それが人生なんだ。人生を楽しめる人間なんて限られている。一部の顔の良いものや、コミュ力があるものしか、楽しめない。


そんなことを思いながら過ごしていると1日が終わってしまった。


俺は終わりの挨拶を済ませると学校を出てこれからの予定を頭の中で思い浮かべていた。


そうだ明日って土曜日か。暇だしゲームでも買っていくか。


そう思って近くのゲーム屋によっていった。


土日の時間を潰してくれるゲームを探しているとあるゲームが目に入った。


ーー人生ーーあなたやり直してみませんか?


なんじゃこりゃ?


おそらく好奇心だったのだろう。それかこの人生をやり直したいという願望がその行動になったのかもしれない。


まあどちらでもよいがこの選択があんなことになるなんてこのときは思ってもいなかった。



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