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まぼろしにゆれている

作者: 新染 因循


まぼろしである

色をながす雨

雨にくすむ建築

せわしない人々が

まぼろしである

街をおおう雨

雨をゆく傘の列

まじわらない顔が

まぼろしである


まぼろしである

空をのんだ灰色が

傘の飛沫にかがやく青が

雫のあいまに代る顔が

かすんだ建築の先の田園が

まぼろしである

まぼろしであるから

水溜りでわたしはゆれている

人々の雑踏がゆれている

わたしというまぼろしに

この時代がゆれている





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― 新着の感想 ―
[良い点] 素敵な文章ですね
2019/10/09 00:12 退会済み
管理
[一言] やあ。 元気そうで何より。
2017/09/20 18:54 退会済み
管理
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