シャレオ
2001/4/1
「シャレオ」
広島の都心紙屋町に「シャレオ」という地下街がオープンした。中四国最大の地下街とのふれこみであるが、そういえばこれまで広島には地下街が一つも無かったのである。政令指定都市で地下街がなかったのは広島くらいのものであろう。その理由はといえば、水都とも呼ばれた広島が太田川の流域のデルタ地帯の砂州の上に発展した都市であり、橋の数の多さでもわかるように何本もの川が街を寸断するように流れている。当然、地盤は軟弱であり、これが大きなネックとなっていたといわれる。だからこそ高度な技を駆使できるようになった現在まで実現しなかったとも言える(そのためかいまだに地下鉄も作られていない)。この地下街は、紙屋町交差点を中心に東西南北に地下の連絡道をかねている。しかも、南北にアストラムラインの地下駅やクレオとも連絡している。東西には、八丁堀界隈から原爆ドームや平和公園方面にも連絡する巨大な地下街が完成した。驚いたことに、いつもなにげに歩いていた県庁側の上がり口近辺で、工事中に発掘された広島城の石垣を応用した巨大なモニュメントが広がっていた事だ。「こんなものが今まで足の下に埋まっていたのか………?」