boys
一方のルグランは、と言うと・・・。
「そうは言われてもなぁ」
格別、セシルと言う娘に関わろうと言う気持もない。
ただ、可愛いから、その笑顔を守ってあげたいと思うだけ。
でも、ミシェルが言うように「会えないから淋しい」
ただ、図書館で本の貸し借りをする間、それだけ。
そんな、ほんのちょっとの出来事が
セシルの空想を誘うのでしょう。
ルグランが、他のカウンターに並んでいると「こちらへどうぞ」と
笑顔で誘うセシル。
そういう事が、また
ルグランの記憶にも残る。
遠い昔、少年の頃に思った
空想のような。
ひとを愛しいと思う気持。
それに似ているのかな、などと・・・・。
そう思うと、かえって図書館に行きづらくなる(^^)ルグランであった。
セシルが、ルグランに会えないことを気にしている。
などと、ミシェルが言ってくれたおかげで。
ルグランは、なんとなく若い娘に恋する青年の頃、を思い出すのだった。
「困ったなぁ」
・・・・なるべく、意識しないように。
そう、意識してしまうのだ(笑)。
図書館で、本の貸し借りをするだけの・・・接点。
その他には何も無い。
「ちょっと、少女にとっては幻想的でいいのかな。このくらいの方が」
もし、ルグランが声を掛けてどこかに誘ったりすれば
少女は防衛的になってしまうだろう。
そこで、夢は霧散してしまうのだし・・・・。
ほんの少し、セシルが冒険心を出して
ルグランに話しかけたりしても・・・・
それで、少女はときめきを楽しめる。
ルグランが、穏やかに微笑んでいるだけで
もどかしい恋・・・みたいな、雰囲気を味わうことが出来るのだ。
「かわいい子だね、セシルちゃん」
もう少し、ルグランは
このままでいてあげたいと、そんなふうに思った。
・
・
・
一方のミシェルは・・・・。
花屋さんから、公園の方へ行こうかと
図書館の前を通って歩く。
と・・・・・。
エルムの並木は、そよそよ。
木漏れ日、きらきら。
長閑な午後。
「図書館にちょっと、寄ってみるかな」と
とことこ。
歩いていくと、リサに捕まる(^^;
「ミシェル!あんた、バイク乗ったでしょ!」恐い顔(^^)
ミシェルは、しまったな、と言う顔で「バイクじゃないよ、モペッド」
リサは「どっちでもいいわよ。事故でも起こしたらどうするの!」
ミシェルは「うるさいなぁ、大丈夫だよ。モベッドはね、練習に乗っていいんだよ」
リサは、そんなことは知らない。
「でも、誰かにけがさせたら大変よ」
ミシェルは「もう乗らないって」
リサは「ほんとよ。もう乗らないでね」
ミシェルは「どこかで見られてたのかなぁ・・・・あ、セシルが言ったのかな?」
とは思ったが。
「まあ、いいか。姉ちゃんだけなら。母さんだとマズイけど」




