motor lady lissa
Mini cooper S
歩きながら、バイクのところに行った
めぐたちを待っていたのは、モトローラ無線の
FMノイズだった。
ーーーーMary-Seven #3,聞こえるか、本部。
と、部長さんの声。
れーみぃは、あわててマイクを取る。
「はい、こちらMary-Seven #3、本部どうぞ。」
「れーみぃ、心配したぞ。無事か?
勤務時間は終わりだ。安全運転で戻ってこい。
部長さんの優しげな声に、れーみぃは喜ぶ。
「リサは、もう終わり?」と
れーみぃ。
リサ、頷く。
「じゃ、待ってる。一緒に帰ろう?
リサは、車?」と、れーみぃはにこにこ。
笑っているところは、やわらかな宝石のように
可愛らしい。
リサは、じゃ、待ってて、と言って
軽やかに駆けてった。
友達が待ってるって、素敵。
なんとなく、めぐは思う。
リサは、10分くらいで戻ってきて。
鉄道の制服じゃないと、とっても可愛らしい
女の子。
車は?と、Naomiが聞くと
リサは、フェンスの向こうにある
アーモンド・グリーンの
オースティン・ミニ・クーパー1275Sを
視線で追った。
「かーわいいっこい!」と
めぐは喜ぶ。
変かな?と言ったので
みんな笑った。
かわいい、とカッコイイが
くっついちゃったらしい(笑)。
四隅に小さなタイアが付いていて、
やわらかな曲線のボディ。
低くて、小さくて。
まるいヘッドライト。
かわいい小犬みたいなスタイルは
人気な、イギリスのラリーカー。
「じゃ、付いてきて?先に本部に戻らないと。」と、れーみぃはヘルメットを被って、エンジンを掛けた。
セルフスタートモータの、重々しい響きがして
MotoGuzzi1000は、爆発音を響かせる。
TR1は、軽快なエンジン音。