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僕の心臓を君に  作者: 葛美
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プロローグ

目が覚めた、気がつくとそこはベッドだった

頭が痛い、目がなんだか霞む、口の中がなんだか鉄っぽい味だ

周りを見渡してここが小さな小屋のようなものだとわかった

すごく落ち着く、ここはどこだっけ?

誰かと話してた気がするのだけれど...

誰かいるかもしれないとベッドから出ようとした時体がひどく重いことに気づいた

ふらっと倒れそうになって壁にもたれかかった

壁に体を預けながら部屋の中を歩いたのだが人の気配はない、声を出してみようと思ったがかすれてうまく出なかった

外に出ようと扉の方を向いた時窓から見える花が目に入った

今日の朝咲いたばかりであろう花は小屋を囲むように咲いている

頭が痛い

誰かとこの花を見るはずだった

誰だっただろう...

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