ねごと[300文字小説]
掲載日:2014/01/28
終電に間に合った。
・・・・・・
たまたま座った座席の右隣に、女性がいた。
「3と13」
隣の女性は、寝言で何度も2つの数字を言っていた。
どんな夢を見てるのだろう?
気になりながら、僕はいつも降りる駅で降りた。
2日後、競馬場で馬券を買うとき、
一昨日の女性の寝言をふと思い出し、
「3ー13」の馬券を買った。
当たった。1000円が310万円になった。
翌日、終電に乗って女性を探したがいなかった。
「もう会えないのかな。」
そう思いながら、座席に座り、そのまま寝てしまった。
目が覚め、いつもの駅で降りた。
財布の中身をふと見た。
中には3000円が入っていた。
そのとき夢だと気づいた。
万馬券のことも・・・寝言の女性のことも。




