PR 一人百物語 びゅん 作者: 犬猫夜行 掲載日:2026/07/19 自宅でテレビをぼんやりと見ていると びゅん と黒い小さな影が床の上を走って行った。大きさは5センチ弱ぐらいだろうか。 ゴキブリやネズミではなく、半透明に透けている何か、だった。 目が疲れているのかと思っていたら、また びゅん と走って行った。 今度は部屋にいた猫たちも反応して、近くにいた猫が ぱた と手を出したが空振りだった。 捕まえてくれれば正体が、いや、捕まえたら捕まえたで正体によってはどうすれば、と思っていたが、影はそれきり現れなかった。