表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪徳貴族として酒池肉林を目指しているが、世間がうるさいので黙らせることにした  作者: ルピナス
支配編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

59/80

第59話「噂」

会議が終わり、

王城・評議の間には、三人だけが残されていた。

西の女傑、メラ・ルクシード公爵。

東の雄、レクシア・サファイア公爵。

南の老獪、ユルド・ヴァレンシュタイン公爵。

重い扉が閉じられ、

ようやく、誰に聞かれることもない空気が戻る。

メラは、深く息を吐いた。

メラ「……私たちは、本当に正しい人を推したのかしら」

その声には、迷いがあった。

レクシアは、苦笑する。

レクシア「今さらだよ。彼はああいう男だ」

ユルドが、静かに頷いた。

ユルド「学園時代を思い出すな」

ユルド「当時はアスタの影武者を演じながらだったがな」

ユルド「盤面を読む力は別格だ」

ユルドは視線を落とす。

ユルド「……まあ、それで我が息子は身分を落とされたがね」

メラ「……恨んでないの?」

ユルド「恨むものか。あれは完璧だった。」

ユルド「それに、今や息子は王国の3番目だ。むしろ誇りだ。」

その言葉が、重く残る。

メラ「もし――もし、あの男が道を踏み外すことがあれば」

彼女は、はっきりと言った。

メラ「その時は、私たち三人で必ず止めましょう」

レクシアは一瞬、考え込み、そして肩をすくめる。

レクシア「まあ……スキを見せるとは思えないけどね」

冗談めかした口調だったが、そこに油断はなかった。

ユルドが話題を切り替える。

ユルド「それよりも問題は、フリーマンとサイリーだ」

二人の名が出た瞬間、空気がさらに冷える。

ユルド「民が扇動されるのを防がねばならん」

レクシア「噂は、すでに流れ始めている」

レクシアは、低い声で続けた。

ユルド「噂は更なる嘘の噂を呼ぶ」

ユルドは立ち上がる。

ユルド「急ぎ、領地へ戻ろう」

ユルド「民草を安心させるのが、今の我々の役目だ」

メラとレクシアも立ち上がった。

三人は、同意するように頷き合い、

それぞれの帰路についた。


別室

レイア「アスベル?どうするの?」

アスベルは無表情で返事をする。

アスベル「国王の崩御を公表し、盛大な葬儀を行う。」

アスベル「コルド。2日後だ。」

コルド「…はいよ。人遣いが荒すぎる。」

アスベル「俺は、すこし用事がある。あとは任せる。」

レイア「……どこにいくの?」

アスベル「なあに……危険なことではないさ」

アスベルは意味ありげに去って行った。



深夜

アスベルは人気のない路地裏に居た。

アスベル「ルーク」

すると、路地裏の影から飄々と男が出てきた。

ルーク「呼び出しとは珍しいな」

アスベル「無駄口を叩くな」

ルークは気にせず、近づいてきた。

ルーク「それで?」

アスベル「裏の金の動きを掌握しろ。この1週間のだ。」

ルーク「…なんでまた。めんどくさいことを」

アスベル「……国王が崩御された。」

ルークは驚く。

ルーク「噂だと思ってたが…」

アスベル「あと、もう一つ。」

アスベル「レイア王女がアスベルを王配に選んだと噂を流せ。」

ルーク「……アスベルさん。あんた何を企んでいるんだ。」

アスベル「俺は非効率は嫌いだ。平民まがいの俺が国王になるのを嫌うやつが絶対に居るからな」

ルークはわけわからんという顔で闇の中に去って行った。

アスベル(さて……狩りを始めようか)

読んで下さりありがとうございます。

噂は民衆が広げるが、噂は誰かが流している

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ