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悪徳貴族として酒池肉林を目指しているが、世間がうるさいので黙らせることにした  作者: ルピナス
領地編

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第39話「帝国基地」

ランドバーグ公爵家地下の監禁部屋

アスタは歩みを進めていた。

アスタはミスティ、アイミス、シンシアを鉄格子を隔ててみる。

ミスティ「くっ…殺せ」

アスタは溜息をつく。

アスタ「大丈夫。僕は何もしない。」

アスタ「でも、ここから逃がすことはできない。」

辺りが静かになる。

アスタ「父上は私を次期当主にしようとしている。そのために…」

シンシア「アスベル様が邪魔なのですね!」

アスタは静かに頷く。

アスタ「アスベルはこのままでは殺されるだろう。」

アイミス「なんで…こんなことに」

アスタ「僕は君たちを守りたい。それにアスベルを生きたまま追放させたい。」

アスタは唇を噛む。

アスタ「僕に協力してくれ」

アスタは頭を下げた。

ミスティ「……考える時間をくれ」




地下通路は、想像以上に広かった。

アスベル(即席の拠点じゃないな)

 足音を殺し、壁に沿って進む。

 遠くから、低い声が聞こえた。

帝国兵A「交代はまだか?」

帝国兵B「あと一刻だ。文句言うな」

 二人。装備は軽装。緊張感は薄い。

 アスベルは影の中で、片手を上げた。

アスベル「スリープ」

 魔力は最小限。

 詠唱を省き、指先から薄く霧のように放つ。

 次の瞬間、二人の膝が崩れ落ちた。

アスベル(警戒が甘い。油断しているな)

 奥へ進むにつれ、通路は枝分かれしていった。

 アスベルは一度立ち止まり、目を閉じる。

アスベル「……ソニックソナー」

 微細な振動が、壁と床を伝って広がる。

 反響から、構造が浮かび上がる。

アスベル(中央に倉庫。右が居住区、左が書庫か)

 書庫。帳簿があるとすれば、そこだ。

 角を曲がった瞬間、甲冑の擦れる音がする。

帝国兵C「誰だ!」

 アスベルは即座に前に出た。

アスベル(時間はかけない)

 床を蹴る。

 距離を一気に詰め、剣の柄で顎を打つ。

 一人が崩れる。

 残る二人が剣を抜こうとした瞬間

アスベル「ライトニング・ショック」

 黒い雷が、床を這った。

 感電。筋肉が硬直し、二人が倒れる。

アスベル(訓練がなってないな)

 書庫に辿り着く。

 アスベルは剣を鞘に戻し、掌を当てる。

アスベル「アースクリエイト」

ドアではない場所の壁が崩れる。

中は、予想通りだった。

 帳簿が壁に並んでいた。

その帳簿を開く。帝国の名前、金額、輸送先。

アスベル(……真っ黒だな)

アスベル「これは…計画書か」

それはランドバーグ公爵家の転覆計画だった。

アスベル(やはり、北部のベルト帝国の本隊と南のランスの街からの攻撃で挟撃するつもりだったか)

 遠くで、警鐘が鳴る。

アスベル(誰かが起きたな)

 彼は帳簿を懐に入れ、踵を返す。

壁際に立ち、再び魔法を行使する。

アスベル「アースクリエイト」

 床が崩れ、上層へと穴が開く。

アスベルは中に入り、入り口を塞いだ。

アスベルは地上へと戻ってくる。

 最後の仕事だ。

アスベル「……終わらせる」

 魔力を、地面へ流す。

 今度は、広く、深く。

アスベル「アースクリエイト」

 地鳴り。

 柱が軋み、天井に亀裂が走る。

 支えを失った地下施設は、ゆっくりと、しかし確実に崩れ始めた。

アスベル(闇は、秘密裏に葬る)

 振り返らない。

アスベル(後処理、後処理っと)

 帳簿の重みを確かめながら、彼は街道へ戻った。

アスベル(あとは……後処理だけだ)


読んで下さり、ありがとうございます。

掃除されてるのはどちらでしょうか

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