第32話「開国祭前夜」
街の街道には屋台が並び、明日の開国祭に向けて準備が進んでいた。
アイミス「すごい盛り上がりですね。」
アスベルは屋台で串焼きを3本頼んでアイミス達に渡す。
アスベル「俺もこんな祭りを領地でやりたいんもんだ」
アスベル達はパルティア大聖堂に向かって行った。
パルティア大聖堂につくと、シンシアとローズが立っていた。
シンシア「アスベルさん!」
シンシアは満面の笑顔で迎える。
ローズが歩いてくる。
アスベル「ローズ司祭、順調ですね」
ローズ「ああ準備は終わっている。」
アスベル(やるとすれば今日だ。)
シンシア「このあと、会議があるのです。アスベル様を教皇様に会わせたくて!」
ローズ「君にはそれだけの価値がある。」
アスベル「ありがとうございます。」
アスベルは丁寧に頭を下げる。
ミスティ「……相変わらずの演技だな」
誰にも聞こえないように呟いた。
大聖堂の奥の会議室
教皇ラインが中央に座っていた。
教皇ライン「それでは会議を始める。」
ハイツ「教皇様」
ハイツはニヤリとして話し始める。
ハイツ「先の寄付金の改革案を廃止してもらいたく思います。」
会議場にどよめきが走る。
シンシア「……なぜ?」
シンシアは拳を震わせながら、言葉を発した。
ハイツ「当然ですよ。」
ハイツはニヤリとする。
ハイツ「シンシアが出した案は誰かの案なのですから!」
シンシア「その方は無関係です!提案したのはあくまで私とローズです!」
ハイツ「その方というのが問題なのですよ。部下が調べたところ、その人物は隣のガーネット王国のランドバーグ公爵家に繋がる人間なのです!」
シンシアとローズが驚く。
ハイツ「教皇」
ハイツ「敵国の何らかの策略でしょう。是非とも取りやめて頂たい。」
会議場に静けさが戻る。
ライン教皇「ふうむ。敵国の者だとすれば、何らかの狙いがあるかもしれんな」
「お待ちください」
会議場のドアが開く。
男1人と女が2人歩いてくる。
アスベル「教皇様。始めまして、善良な信仰者のアスベルです。」
その瞬間
ハイツ「部外者は出ていけ!」
シンシア「待ってください!」
シンシア「教皇様、この方が改革案を示してくださったアスベル様です!」
アスベルは膝をつく。
アスベル「アスベルです。今回は稚拙な案を採用してくださり、ありがとうございます。」
教皇ライン「お主がガーネット王国の者というのは真か?」
アスベル「真であります。」
教皇ライン「狙いはなんじゃ」
アスベル「私は一重に信仰とこの聖王国のことを想い行動しただけです。」
ハイツ「嘘だな」
ハイツ「お前は寄付金制度を無くし、国力の低下を招こうとしている!」
アスベルは不敵に笑う。
アスベル「国力?教会が考えるべきは信仰と信者へどうするかではありませんか?」
ハイツ「黙れ!詭弁家が!」
ローズは拳を握りしめる。
ローズ「もう限界だ。」
ローズが勢いよく立ち上がる。
ローズ「ハイツよ。お前は調子に乗りすぎた。」
アスベル(さあ…反撃開始といこう。)
読んで下さり、ありがとうございます。
政教分離って大事ですね




