第22話「祈り」
聖王国の正門をくぐり、街の中に入る。
建物はすべて白で統一され、
汚れひとつないその景色は、どこか「人の生活感」を感じさせなかった。
アスベル(統一する必要あるのかねぇ)
アイミスとミスティは始めての外国ということで落ち着いてない。
ミスティ「……それでどうするんだ?」
アスベル「…まずは観光でもしようじゃないか」
アイミスとミスティは目が丸くなる。
アイミス「でも…急がないとじゃ」
アスベルは溜息をつく。
アスベルは小声で
アスベル「いいか?俺たちは余所者だ。それが正門くぐった途端に探し物を始めるなんて怪しすぎるだろ」
アイミスはなるほど!と言った顔で頷く。
アスベルは1人で歩き出した。
アイミス「置いて行かないでください!」
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パルティア大聖堂が見えてくる。
アスベル「でっかいなぁ」
アイミスとミスティは口が空いていた。
アスベル(まあただの宗教組織にこんなものが必要とは思えんが)
??「あなたたちは、旅人ですか?」
アスベルが後ろを振り向く
そこには、シスターの服装をした女性が立っていた。
シンシア「始めまして、私は司祭のシンシアと申します。」
アスベル「ご丁寧にありがとうございます。」
シンシア「見慣れない方だったので、道に迷ってないかお声をかけさせて頂きました。」
アスベル(職務質問か…)
アスベル「今日ついたばかりでして、是非ともカルディア大聖堂にてお祈りをさせていただきたくて」
シンシア「そうだったのね」
シンシアは手を合わせる。
シンシア「ナハト様はあなた達の信仰を喜ぶことでしょう。」
ゴーン!ゴーン!
一際大きな鐘がなる。
すると、周りの人々が膝をつき始める。
アスベル「……!?」
アスベルも慌てて膝をつく。
アスベルは小声で
アスベル「アイミス!ミスティ!早くお前らもやるんだ!」
アイミスとミスティは慌てて真似をした。
やがて、鐘の音がやむ
シンシア「今のがお祈りの時間です。正午を鳴らす鐘でもあります。」
シンシアはさも当たり前かのように話す。
アスベル(これが信仰か…敵に回せば終わりか)
シンシアは立ち上がり、話を続ける。
シンシア「良ければ私がカルディア大聖堂を案内しましょうか?」
アスベルは少し黙るが応える。
アスベル「ありがとうございます。」
シンシア「それはよかった。」
シンシアはニコニコして、カルディア大聖堂へと歩き始めた。
アスベル(さぁ…カルディア大聖堂はどんな感じかな?)
アスベル達は、敵の総本山へと歩みを進めた。
読んで下さり、ありがとうございます!
宗教の善意がみんなにとって、良いこととは限らない




