録音できなかった証拠
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:録音できなかった証拠
「うるさいなぁ、静かにしてくれない!?」
またアパートの隣の住人が
俺の部屋にクレームを言いに来た。
隣に住んでいるのは若い1人の女性。
俺はこいつと折りが合わず、
このアパートに来てからずっと喧嘩し通し。
「そんなこと言って、アンタのほうがうるさいだろ!」
当然、俺は文句を言った。
当然の反論だ。
だって、この女の部屋から
聞こえる音の方が遥かにうるさかったから。
そもそも俺が自分の生活を
奔放にし始めたのは、
この隣の部屋から聞こえてくる音が
余りにうるさく、だったら
「俺も自由に生活させてもらう!」
とそれなりの覚悟をしたからである。
なのにこの女は、
自分の事は一切棚上げ、
俺のことだけを注意してくる。
余りにもジコチューだ。
こんなジコチュー極まりないヤツを
放っておく必要もなく、その気もない。
だから俺は
次の行動に出てやることにした。
この女を、本格的に警察に言い、
訴える覚悟で行動したのだ。
その日から俺は隣から聞こえてくる。
その音を、カセットテープや
スマホ動画に録音し続けてやった。
そしてそれを証拠品として
警察へ持って行き、
この女のほうを注意してもらおうと、
告訴しようと言う気になった。
本当につまらないことだが、
それでも自分の生活を守るため。
自分の名誉を守るため。
この女が余りに自己中だからと、
それに対する反論のため。
鬱憤をも晴らすため。
これは正当防衛だろう。
しかしそうした時、
その直後に、
得体知れない恐怖が舞い込んだんだ。
少し冷静になってみると、
そう言えば、その隣の部屋からうるさい
ガタガタと言う音は聞こえるが、
他の生活音が聞こえない。
ただ爆音のような
うるさい音が聞こえてくるだけ。
ステレオでも爆音で流しているのか?
そう思ったが、
他の音が聞こえてこないんだ。
料理する音や、掃除する音。
このアパートは防音になっておらず、
壁は薄く、
隣の部屋の音がすぐに聞こえてくる仕組み。
だから、どの住人も
生活音には一応気をつけており、
余りうるさくしないように心がけていた。
だから少し変に思った。
しかし、
その生活音が聞こえてこない…
というのを無視して、
俺はとにかく、
その爆音の音だけをテープや動画に撮り、
それを警察に持って行ってやった。
もちろん部屋を出る前、
その音を確認してから。
しかし、警察へ行くと、
「…どの音ですか?」
と素っ頓狂な質問をされる。
「え??」
とカセットテープとスマホを返してもらい、
確認すると、音が全く入っていなかった。
「あれぇ?」
さっき確認したはずなのに、
あの爆音のような音が全く入ってない。
とりあえず、警察は俺に同行してくれ
アパートへ戻ってみたが、あの女は居なかった。
確かに生活道具はあったのだが、女が居ない。
あの女の顔も容姿もはっきり覚えて居るのに、
それから数年帰ってこなかった。
警察が一応、
指名手配までしてくれたが、
見つからなかった。
そして管理人もあの女の事は、
ちゃんと知ってくれていた。
でも行方不明になったまま、
どこからも出なかったのだ。
それから数十年が経った後、
今ではこのことが
思い出話になっている。
そして謎が残った。
あれは一体何だったのか?
誰か教えてくれないか。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=05izJYTMrwM
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
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